稲荷崎高校のマネージャーは世界一＃2【ハイキュー】

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サーブ練をしているときに、体育館の入り口が遠慮がちに開いた。

今日は土曜日の練習やから、体育館の入り口が開くことなんかほとんどない。

Aが仕事で出入りすることはあるが、基本的に校舎から渡り廊下でつながっとるこっちの入り口やなくて、外に繋がっとる入り口を使っとるはずや。


入り口からこっそりのぞいているのは、他校のジャージを着た女子で、眉間に皺寄せて、きょろきょろしとった。


北「なんか用ですか？」


北さんも気付いてはったみたいで、声をかけていた。

よく見たら、後ろにはうちの生徒もおる。


「あの、急にすみません。
ここに花咲Aって人、いませんか」

北「え、Aですか・・・」


言いながら体育館内を探すも、Aの姿はない。

みんな徐々に来客の存在に気付いて、練習の手を止めてこっちを見とる。


北「多分、ドリンクか洗濯か、外で仕事してると思いますけど。
呼びましょうか？」

「あー、そこまでしてもらわんくても・・」


他校生の話を聞いてる途中で、外入り口が開いてAが入ってきた。

手にはドリンクがたくさん入ったカゴがある。

結構な重さやと思うんやけど、Aは1人で大丈夫やと言う。


侑「おーい、Aー！お客さん来てんでー！」

A「お客さんですか？
・・・・・・・・・・・・・・あ、」


こちらに目をやってすぐ、Aには珍しく顔をしかめた。


「あーーーー！！ほんまにおった！！
あんたなにしてんねん！！！」

A「うめちゃん先輩・・なんでここに・・・」

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