転校生は綾小路の片割れ【ようこそ実力至上主義の教室へ】 (ページ5)

今日:4 hit、昨日:9 hit、合計:8,775 hit

３ページ5

キーンコーンカーンコーン

帰りのHRが終わった

櫛田「清暙君、皆でカフェ行かない？」

俺がタカに声を掛けようとすると、クラスの女子達が誘ってきた

親睦を深めたいのは山々だし、どうしようかと悩んでいると、タカが席を立って帰ろうとしていた

『あぁゴメン皆！

俺ちょっと用事あるから、また明日！』

俺は慌ててタカを追って教室を出た

『タ～カ～！』

俺は廊下を突っ走ってタカの元に行った

清隆「ハルか…櫛田達に誘われてただろ？行かなくて良いのか？」

『うん

一緒に帰ろ』

清隆「あぁ。…ところで聞きたい事があるんだが」

『何？』

清隆「やっぱりあいつ(・・・)に言われて来たのか？」

『そうだよ』

清隆「目的は？」

『…本当は分かってるんでしょ？』

清隆「って事はオレについてだな」

『そ。あそうだ、今週末遊びに行こ？

俺ここに来たばっかだし、久々にタカと遊びたいし、この学校についてもまだ分からない事が多いしさ』

清隆「特に用事は無いから良いぞ」

『じゃ、日曜日の朝10時にロビー集合ね』

清隆「それは構わないが…その口調、慣れないな…」

『あぁそう？こーゆーJKっぽいのって親しみやすいかな～って思ってさ』

清隆「JKて…」

『でもタカの前ではいつも通りにするわ』

どうやらタカは、俺のこの「それな～」とか「～だし」などという口調が気に入らなかったらしい

俺は普段、タカと同じ簡潔な感じの口調だが、高校生として溶け込むべく口調を少し変えていた

ーーーーーーーーーーーーーー

寮に着いたが、思った事は一つ

『…タワーマンションみたいだな』

とにかくデカイ事だ

これが学生の寮とは思えない

清隆「…確かにな

ハルは部屋どこなんだ？」

『確か2階の5号室』

清隆「そうか、鍵はあそこのカウンターで貰えるから

じゃ、また明日」

『ん、ありがと』

部屋の設備は想像以上に整っていた

これなら快適に過ごせるな

今日はもう疲れたから早く寝るか