転校生は綾小路の片割れ【ようこそ実力至上主義の教室へ】 (ページ4)

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「カッコいいー！」

「それな？」

「てか、綾小路と同じ苗字じゃん！」

「そういや顔も似てる…というか同じ顔だ！」

「もしかして双子？」

「綾小路君て元々顔は良いけど、華があるだけでこんなに違うんだね」

クラスがまたザワザワし始めた

というか最後に言った奴、何気にタカに失礼だぞ？

どうやら話すまでも無くタカと俺の関係は分かったみたいだ

茶柱「静かに

それと席は一番後ろの窓際、お前の兄貴の後ろだ」

清隆/清暙「『……は⁇⁇まじ…⁇』」

俺達の息ピッタリの言葉にドッと笑いがおきた

「すげーw本当に双子だw」

「息ピッタリw」

俺としては全く笑い事じゃない

よりによってなんでタカと…

正直言って、俺はタカの事は好きじゃない

むしろ嫌いだ

ただし、気が合って仲は良い

…なんか矛盾してるな

茶柱「何をしている。早く席に着け」

『…先生、もしかして意図的ですか？』

茶柱「何の事か分からんな」

くそぅ、シラを切りやがって

でもこのまま突っ立っててもしょうがないので、大人しく席に座る

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朝のHRが終わると、波の様に人が集まって来た

「やっぱり双子なんだ？」

「何でこの時期に転校して来たんだ？」

「連絡先交換しよ！」

「俺は池！よろしく！」

「下の名前で呼んでいい？」

『聖徳太子になりたい…』

？「まぁ皆落ち着いて、綾小路君が困ってるよ」

俺がクラスメイトの質問に溺れていると、爽やかフェイスの男子が場を収めてくれた

平田「僕は平田洋介。これからよろしくね」

一瞬で全員をまとめ上げた事から、平田はこのクラスの中心人物である事がよく分かった

仲良くしておく方がいいだろう

『よろしく平田』

俺が笑顔で挨拶すると、平田は周りにいた生徒だけでなく、クラスメイト全員を丁寧に紹介していった

まもなく一時限目が始まる所で、クラス全員の紹介が終わった

初日にしては好感触じゃないだろうか？

俺は少し綻んだ表情を浮かべた

前を見ると、タカが振り返ってまた目が合った

だがすぐに興味なさげな顔をして前を向いてしまった

まだタカとは話していないな…

休み時間も話す時間は無いだろうから、帰る時にでも声を掛けよう