クリスマス《Kei》 ページ6
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クリスマスの日、伊野尾くんが私の家に遊びに来た。
1日中ごろごろして、ケーキやお菓子を食べて、いちゃいちゃして。
でも冬の空はあっという間に闇に包まれ、自転車で私の家まで来た伊野尾くんはもう帰らなくちゃいけない時間。
「…ねぇ、まだ帰んないで」
「こら、わがまま言わないの。また来るから、ね?」
「うん…」
寂しい。泊まっていって。
そう言えたら楽なのに、私たちはまだ学生で、親の家に住まわせてもらっている身で。
だから、言えなかった。
「忘れ物してないよな…」
自分自身に問いかけるように呟いて、伊野尾くんは最終確認を始める。
寂しくなって、もっと伊野尾くんと一緒にいたくて、半分冗談で、半分本気の言葉。
「…忘れ物、してる」
「え、なに?」
「…私」
言ってから恥ずかしくなって、伊野尾くんの自転車の荷台にぴょんっと飛び乗った。
すると伊野尾くんは、少しだけ口角を上げて、それから自分の首に巻いていたマフラーをとって私の首にふわりと巻いた。
「じゃ、行こっか。掴まって」
私はゆっくりと、伊野尾くんの腰に腕をまわした。
それを合図に伊野尾くんは自転車を漕ぎ出したけど、少しだけ進むと、
「…冗談。Aのお母さんに怒られちゃう。今度うちにも遊びに来てよ」
後ろを振り返ってそう言って、私を荷台から下ろした。
「…うん!」
「うちに着いたら電話する!」
「うん、気をつけて!」
「A?」
「なにっ…ん…」
油断して近づいた私に、やさしいキスをして。
頬の火照った私を残して、伊野尾くんの背中は、夜の闇の中に溶けていった。
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美歌(プロフ) - 岡庭レイナさん» はじめまして、ありがとうございます!けいとくんとゆうとくんは書くのが結構難しいのですが、そう言っていただけてとても嬉しいです! (2017年8月27日 18時) (レス) id: 3e3ef071f2 (このIDを非表示/違反報告)
岡庭レイナ - はじめまして!めっちゃかわいかったです!私はとりんとりん推しなので、圭人と裕翔が可愛すぎて叫びましたwwww (2017年8月27日 16時) (レス) id: b1b4af1c86 (このIDを非表示/違反報告)
美歌(プロフ) - みさきさん» 楽しんでいただけたのならよかったです!有岡くん×子供は最強ですよね〜 (2017年7月3日 23時) (レス) id: 3e3ef071f2 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - キュンっっキュンでした♪大ちゃんの子供ヤバかったです~( 〃▽〃)私の妄想そのものです!笑 (2017年7月3日 22時) (レス) id: dd35665e9b (このIDを非表示/違反報告)
美歌(プロフ) - ちぃともさん» ありがとうございます!作者の妄想全開でお届けしました! (2017年4月27日 22時) (レス) id: 3e3ef071f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りん | 作成日時:2016年10月21日 17時