スイートショートストーリー【JUMP】

7年後の花嫁《Hikaru》 ページ33

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「光くん、結婚して！」


「お子ちゃまが何を言ってんの」


「ねぇ！わたしもう17！結婚できる歳！」


「はいはい」



そうやって私の頭をポンポンと撫でる光くんは、3つ年上。



「光くんのばか、わたしは本気なのに」



小さく呟くと、光くんは困ったように笑った。



＊＊＊



7年後。



「どうですか？今のお気持ちは」


「まさかあのときのお子ちゃまとこんなことになるとはな」


「わたしの作戦勝ちね」



光くんを勝ち誇ったように見て笑う。


……本当に努力した。

ずっとずっと光くんのことが好きだったから。

あなたの好みになって、お子ちゃまも卒業したの。



「なんだよ、……ふふ、好きだよ」



ほら、彼の方からこう言わせちゃうくらいに。



「ほんと、夢みたい」



周りを見渡す。

ふたりを包む色は純白。


これから、世界でいちばん素敵な道をふたりで歩く。



「健やかなるときも、病めるときも、────」



神父さんの言葉は、わたしには難しくてよくわからないけれど。



「誓います」



どんなときも、光くんと一緒にいることを。

誓います。


光くんの指が純白のヴェールに触れた。




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