6 ページ6
健人「なんでさっきから喋らないの？」
「……女子校だったので」
風磨「ふうん」
健人「じゃあさ、俺が恋愛講座してあげる！」
え。
健人「名付けて、『ケンティーのアイラブ講座』！」
風磨「んだよそれ」
健人「あ、風磨は助手ね」
風磨「はぁ？」
よく分かんないけどw
面白そう。
健人「じゃあまず一つ目！恋している時のサイン。」
恋愛経験ゼロの私には全くわかんない。
健人「その人が頭から離れなくなる！」
「え、なにそれ！やば、変態じゃん」
風磨くんが吹き出す。
健人「変態じゃありませんっ」
健人くんが私のおでこに軽くデコピンをする。
……キュンっ
「う、やば」
健人「何が？」
「今……心臓が飛び跳ねた」
また風磨くんが吹き出す。
風磨「ちょ、wwAめちゃ素直じゃん」
健人「落ちた？俺に落ちた？」
「はいぃ!?」
健人「まじうけるwAのこと気に入ったわ！今からうち来る？」
健人くんがその言葉を発した瞬間、クラスの女子全員が私の方を向いた。
その鋭い視線に怯える私。
健人くんってそんなに人気なんだ。
「だ、大丈夫です。また今度……」
健人「そう？わかった」
私はカバンを掴んで、学校から飛び出す。
ダメダメダメダメ！
まずは恋愛より友達を作らないといけないのに！
健人くんたちといると、絶対嫌われる！
いや、嫌われるどころかいじめの標的になるかも……
それはどうにかさけないと！
そう思ってがむしゃらに走っていると、ドンッと何かにぶつかった。
その拍子に倒れる私とその人物。
？「いって……」
そこに居たのは有り得ないくらい顔の整った王子様みたいな人だった。
なんだこのドラマみたいな出会いは!?
「ごめんなさい！」
？「は？まじ痛かったんだけど。わざと？」
「わざとじゃないです!!!すいませんでした！」
そう言って私は駆け出した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：R.N | 作成日時：2018年4月17日 19時
