第53話 ページ6
Aside
伊藤と三橋に全てを打ち明けた次の日。
商店街を歩いてると見慣れた金髪とつんつん頭が見えた。
『おっす』
三橋「おぉ、A。よっ」
伊藤「あ…おはよ」
ちょっと気まずそうに言った伊藤に思わず眉を顰めた。
『…昨日の話気にしてんの?』
そう言うと明らかにぎくっとした伊藤。
伊藤「あ、いや、その」
『俺、忘れてって言ったよな?伊藤が気にする事じゃねーし俺自身はもう気にしてないの』
な?って言えばぎこちなく頷いた。
……なんで、お前がそんな顔すんだよ。
俺よりもずっと何かに傷付いたような顔をしてる伊藤から目を逸らすと、これまた見慣れた青い制服が。
『うげ、今井』
伊藤「え?」
急に2人でイチャイチャし始めた今井と谷川は目の前を通り掛かった女子2人に声を掛けた。
3人顔を見合わせて成り行きを見守る。
今井「俺は今井勝俊。年は17、血液型はO。体力抜群、知力最高、その辺じゃナンバーワンのナイスガイさ!決して怪しい者じゃない」
いや、怪しさ満載だろ。
心の中で突っ込んだ時女子2人が逃げるように去って行った。
…あの子達の夢に変な青い制服が出てきませんように。
これまた心の中で手を合わせてると、隣からそれはそれはムカつくほどの吹き出し笑いが。
その声に気付きゆっくりと振り返った今井と谷川。
唖然としてる今井を見て俺は小さく溜め息をついた。
理子に手出そうとして、俺に告って、次はナンパかよ。
『…心変わりのはえー事はえー事』
そう呟いて歩き出した俺に続いて2人も笑うのをやめて歩き出した。
…かと思いきや何度も歩いては振り返って無音で笑い、歩いては振り返って無音で笑いを繰り返す。
『…ガキ』
また溜め息をつくと商店街中に今井の叫び声が響き渡った。
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香月なる(プロフ) - 美雨さん» いえいえ、ご指摘ありがとうございます!一応見返してるのですが結構間違えてるものですね…。また気付いた事があれば教えて頂けると嬉しいです。早く更新できるように頑張ります! (2020年3月22日 11時) (レス) id: 4194bddbe5 (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - またまた続けてのコメントですみません。 物語パート1 〜一気に読んじゃいました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 沢山の直しを言ってしまいすみませんでした...。 (2020年3月22日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - また続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 第68話のここの部分 やべやべ、ちょっと色々混乱してデカ目の独り言喋っちゃった。 (2020年3月22日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - 続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 第66話のここの部分 倉庫の中に明久の奴らに捕まってる今井が見えた。 これ正しくは開久ではないんでしょうか? (2020年3月22日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 第56話のここの台詞 『伊藤ちゃん顔赤いわよ?』 これ台詞の前の名前抜けてませんか? (2020年3月22日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:香月なる | 作成日時:2019年8月7日 22時