俺は男だから２【今日から俺は!!】

第94話 ページ47

Aside









『あれ、理子と佐川は？』


伊藤｢途中ではぐれちったみたいだぜ｣


『そうなんだ』









理子、大丈夫かな。









三橋｢おっそろしい野郎だぜ、人間かよ？｣









三橋がヤシの実を手にぼそりと言った。









伊藤｢まさにランボーだな｣


三橋｢飛んできたヤシを手で割ります？｣


『普通人に向けてヤシ投げます？』









睨みながらそう言えば、ん？ととぼけた顔。




なんーだその顔。こちとら命かかってんだぞ！






視線を鋭くすると不意に伊藤の方を向いた三橋。









三橋｢ほれ伊藤！｣


伊藤｢うわっ！｣









急にヤシの実を投げた。



伊藤は咄嗟に手の甲でヤシの実を払い除け、悶絶。









『痛そ…。最低』


三橋｢これで分かったぞ。お前は例のヤクザより遥かに弱い｣


伊藤｢うるせぇな！｣


『いじめダメゼッタイ』


三橋｢おいA！人聞きの悪い事言うな！｣


『じゃあお前どうなんだよ』









俺の疑問を鼻で笑った三橋は右手で煽る。



謎に自信ありげな三橋の姿に伊藤と顔を見合わせる。









伊藤｢ん？てめぇ…割れんのかよ｣









伊藤がヤシの実を拾って投げた。









伊藤｢ほい｣


三橋｢さっ！｣


『避けんのかいっ！！』









過去最高にキレキレのツッコミ出た。









三橋｢何言ってんだよ。硬いものが来たら避ける、当たり前だろ｣


『うっざ、殴っていい？』


三橋｢駄目に決まってんだろ！｣









叫んだ時ドアが開く音が聞こえて三橋が慌てて俺らのとこに駆け寄って来た。



坂本先生と剛田が入って来て、伊藤が後ろに隠すように俺の腕を引いた。









『……！』


坂本｢ヤシの実を私に投げつけたのは君達か？｣


伊藤｢違います｣


三橋｢違いますよ。ヤシの実を人に投げつけるなんてね、頭おかしいっすね｣


『どの口が言ってんだか…』


坂本｢嘘ついてんじゃねぇよ！クズガキが！軟高の粗大ゴミのくせしやがって｣









え、坂本先生キャラ変わりすぎじゃね？





一周回って面白く感じちゃうからやめて欲しい、切実に。

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