俺は男だから２【今日から俺は!!】

第93話 ページ46

Aside









理子に連れられて渋々屋上へ向かう。




三橋(あいつ)またなんか企んでんな？

絶対ろくな事になんねーんだよ。








一緒に連れてこられた佐川が｢三橋さん、なんの用すかね｣って笑顔で話しかけてくる。








そんな楽しいもんじゃないと思うぞ。


強く生きろよ、佐川。









理子と顔を見合わせて苦笑してるとガチャリとドアが開いて伊藤と三橋が来た。









三橋｢おい、佐川。さっきのヤクザ気に入らねぇだろ｣


佐川｢気に入らねぇっすよ！もう三橋さんやっちゃって下さいよ！｣


三橋｢そんなに気に入らねぇならおめーがやれ｣


佐川｢…えっ？｣









うん、やっぱりそうなるのね。

佐川…可哀想に。








三橋は何故か小脇に抱えていたヤシの実を佐川に持たせると、よいしょよいしょと屋上のへりに連れて行った。




そしてそのまま佐川の手を振り上げ




『ちょっ…！？』




ヤシの実を下に向かって思いっ切り投げ落とした。





剛田はそれをワンパンで粉砕。









『｢｢｢｢うわーーーー！！！｣｣｣｣』


剛田｢ガキャー！ぶっ殺してやる！｣


三橋｢やべぇ逃げるぞ！｣


『馬鹿三橋！三橋の馬鹿！！』


三橋｢まさか手でヤシの実割ると思わんじゃんかよ！！｣


『割らなかったらあいつ死んでたわ！そっちのが問題だわ！！
てかなんでもいいから俺達まで巻き込んでんじゃねーよ！！』









文句をぶちまけながら階段を転げ落ちるようにして駆け下りる。






やばいやばい…！









伊藤｢A、こっち｣


『おわっ』









伊藤に手を引かれて生物準備室に逃げ込んだ。












伊藤｢大丈夫か？｣


『ん。はー、あっちぃ』









思いがけない出来事のおかげで気まずさなんか忘れてた。

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