第81話 ページ34
Aside
『うわぁっ!?ちょっ、何してんだよ馬鹿!!下ろせ!!おい紅野!!』
走り出したはいいものの、もうこれ以上は逃げられないと悟ったのか、俺を下ろした紅野は向き合うように立った。
紅野「ごめんねAちゃん。絶対にまた会いに来るからね」
『はぁ?』
意味の分からないこいつの言葉に眉を顰めると何故か顔が近付いてきた。
え、何これデジャブ?
と思った頃にはもう遅く。
唇が重なった。
三橋·伊藤「「あ"ぁ!!??」」
『っ、なっ!!?』
こいつっっ!!一度ならず二度までも!!!
許さん…絶対許さんっ!!
にこりと微笑んだこのくそサイコ変態野郎は柵をひらりと乗り越え、消えた。
伊藤が物凄い形相で走って来る。
ちょ、ちょっと待って、血と相まってめっちゃくちゃ怖いんですが。
そして俺の前に着くや否やがっしりと俺の両肩を掴んだ。
痛いってば…。
伊藤「お前今あいつに!ちゅ、」
『やめろっ!!言うな!!思い出させるなぁ!!』
伊藤が言おうとした言葉を遮った時三橋が柵に登るのが見え、俺も伊藤を突き放すと柵に登った。
すると、タクシーに乗りくっっっそ腹立つ顔で手を振ってるあいつが目の前を通り過ぎた。
ぜってーぶっ殺す…!!
三橋が坊主頭のとこに向かうのと一緒に俺も伊藤に手を引かれて向かう。
三橋「てめぇ!あいつの家教えろよ!!」
岩田「知らねぇよ」
伊藤「知らねぇ訳ねぇだろう」
岩田「ほんとなんだよ、俺達そういう関係なんだよ。お互い本名すら知らねぇ」
相良「どうやらほんとの事らしいぜ。さっきやった野郎も全く同じ事しか答えねぇ」
はー、よくもまぁそれであそこまで綺麗なフォーメーション組んで喧嘩出来んなぁ。
結局はこいつらもただの
岩田「なぁ、仲間に捨てられた可哀想な男だ。助けてくれよ、二度と千葉に…」
頭だけ起こした坊主頭の顔面に両手をポッケに突っ込んだ智司が重い蹴りを入れた。
…相変わらず容赦ないですね、智司さん。
三橋·伊藤「「…怖っ」」
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香月なる(プロフ) - 美雨さん» いえいえ、ご指摘ありがとうございます!一応見返してるのですが結構間違えてるものですね…。また気付いた事があれば教えて頂けると嬉しいです。早く更新できるように頑張ります! (2020年3月22日 11時) (レス) id: 4194bddbe5 (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - またまた続けてのコメントですみません。 物語パート1 〜一気に読んじゃいました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 沢山の直しを言ってしまいすみませんでした...。 (2020年3月22日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - また続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 第68話のここの部分 やべやべ、ちょっと色々混乱してデカ目の独り言喋っちゃった。 (2020年3月22日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - 続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 第66話のここの部分 倉庫の中に明久の奴らに捕まってる今井が見えた。 これ正しくは開久ではないんでしょうか? (2020年3月22日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 第56話のここの台詞 『伊藤ちゃん顔赤いわよ?』 これ台詞の前の名前抜けてませんか? (2020年3月22日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:香月なる | 作成日時:2019年8月7日 22時