第61話 ページ14
伊藤side
『うん…ちょっと今のは不意打ちでヤバかったかも』
Aの言葉に何故か心臓がドクンと嫌な風に鳴った。
あれ、何で…。
そう考える暇もなく三橋が飛び出して行って、Aもそれを追いかけてしまったから俺も後を追う。
三橋「おい、今井ー!明美ちゃんにはなぁ、実は本命の彼氏がいるんだよ!」
『三橋…!』
川崎「えっ!?」
明美ちゃんは焦ったように立ち上がって、Aは三橋を睨み付けて、三橋はしてやったり顔で笑いながら今井を見てる。
今井「三橋ー!!てめぇ…言って良い事と悪い事があんだぜ?」
三橋「お?やんのか?来いや」
『ちょっと2人共』
三橋「二度と忘れねぇように俺の恐ろしさを思い知らせてやるぜ」
Aの制止も聞かず今井と睨み合う三橋。
それを良い事に俺はさっきのAの言葉の真意について考えてた。
…ヤバかったって、どういう意味だ。
もしかしてAは今井の事が好きなのか?
自分で考えときながらツキンと痛んだ胸に違和感を覚える。
Aがあいつを…
いや、無いな。うん。
今井とAなんか釣り合わないしそもそも俺が許さな…。
伊藤「…なんで?」
なんで、俺が許さないんだよ。
別にAが誰を好きになろうが関係無いし、そもそもなんで俺はこんなにもAの事を考えてんだよ。
鼓動がどんどん大きくなってきて少し苦しい。
これじゃまるで、俺がAの事…。
『…好き』
伊藤「えっ!?」
『え、何、びっくりした…』
Aの言葉にドキッとして我に返ると明美ちゃんも今井も居なくなってた。
伊藤「あ、いや…ごめん、何?」
『いやだから、今井は相当明美の事好きなんだなって。すげーよな、恋の為す力って』
恋は今井を一歩大人にした、って言って三橋を指差すA。
三橋は放心状態だった。
あぁ、喧嘩売ったのに買ってもらえなかったんだ…。
何となく状況を察知すると俺はまだドキドキしてる心臓に手を当てた。
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香月なる(プロフ) - 美雨さん» いえいえ、ご指摘ありがとうございます!一応見返してるのですが結構間違えてるものですね…。また気付いた事があれば教えて頂けると嬉しいです。早く更新できるように頑張ります! (2020年3月22日 11時) (レス) id: 4194bddbe5 (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - またまた続けてのコメントですみません。 物語パート1 〜一気に読んじゃいました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 沢山の直しを言ってしまいすみませんでした...。 (2020年3月22日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - また続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 第68話のここの部分 やべやべ、ちょっと色々混乱してデカ目の独り言喋っちゃった。 (2020年3月22日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - 続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 第66話のここの部分 倉庫の中に明久の奴らに捕まってる今井が見えた。 これ正しくは開久ではないんでしょうか? (2020年3月22日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 第56話のここの台詞 『伊藤ちゃん顔赤いわよ?』 これ台詞の前の名前抜けてませんか? (2020年3月22日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:香月なる | 作成日時:2019年8月7日 22時