第48話 ページ1
Aside
俺と智司はつい最近まで
『智司!また喧嘩してきたの?』
片桐『…開久に舐めた態度とってきた奴がいたからシメてきただけだ』
『もー…』
出掛けると必ずどこかに傷を作って帰って来る智司を手当てしてあげるのが日常だった。
『…相良くんは?』
片桐『あいつは、』
相良『いやぁ、なかなかしぶとい奴だったぜ』
『あ、おかえり。相良くん』
相良『おう。もう二度と舐めた口聞けねぇようにぐちゃぐちゃにしてやった』
『またそんな事…』
そんな会話ばっかりしてた俺達。
日常が壊れたのは突然だった。
『…っ!!?』
学校から帰ってる途中、急に誰かに殴られた。
後頭部に鈍い痛みが走ってぼんやりと記憶が薄れていく中、誰かに担がれたのが分かったところでプツリと意識を無くした。
『………ん、?』
『お目覚めですか?片桐サンのお姫様』
男の声が聞こえて、それに続いて男達の下品な笑い声が聞こえた。
ズキズキと痛む頭を押さえる為に手を動かそうとしても一切身動きが取れず、自分が縛られている事に気付いた。
『あんたの片桐サンにはちょいと世話になってねぇ』
『……智司に、何すんの』
睨み付けても、おぉ怖い怖い、とふざけて笑うだけ。
煙草臭かった。
片桐『A!!』
『智司……!』
『お?王子様のお出ましでぇす!』
片桐『…Aを返せ』
『くくっ、それは無理なお願いだなぁ。…おい』
男の言葉で大量の手下達が戦闘態勢をとる。
智司が応戦しようと拳を握り締めた時耳元でカチャ、と音がした。
片桐『…っ!?』
『……いいのかなぁ?君が手出した途端に、この子の首パァン!だよ』
智司が息を呑んだのが分かった。
男が不敵に笑って、意識していても体が震えた。
………智司が、やられちゃう。
俺が震えてる事に気付いた智司は唇を噛み締めた。
『…やれ』
その一言で手下達が一斉に智司に襲い掛かった。
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香月なる(プロフ) - 美雨さん» いえいえ、ご指摘ありがとうございます!一応見返してるのですが結構間違えてるものですね…。また気付いた事があれば教えて頂けると嬉しいです。早く更新できるように頑張ります! (2020年3月22日 11時) (レス) id: 4194bddbe5 (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - またまた続けてのコメントですみません。 物語パート1 〜一気に読んじゃいました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 沢山の直しを言ってしまいすみませんでした...。 (2020年3月22日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - また続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 第68話のここの部分 やべやべ、ちょっと色々混乱してデカ目の独り言喋っちゃった。 (2020年3月22日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - 続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 第66話のここの部分 倉庫の中に明久の奴らに捕まってる今井が見えた。 これ正しくは開久ではないんでしょうか? (2020年3月22日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 第56話のここの台詞 『伊藤ちゃん顔赤いわよ?』 これ台詞の前の名前抜けてませんか? (2020年3月22日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:香月なる | 作成日時:2019年8月7日 22時