Episode 8 ページ8
蛍がなんとか上げたボールは青城側のチャンスボールとなってしまい、もう駄目かと一瞬諦めムードが漂う。
ブロックを振り切り勇太郎が打ち落とそうとしたその時。
『……おぉ』
いつの間にかボールに追い付いていた翔陽。
と思いきやボールを上げた後直ぐにコートの端から端へ移動し、飛雄の豪速トスを青城側のコートに叩き付けた。
あまりのスピードにブロックは誰も着いて来られず、静寂が落ちる体育館に試合終了を告げる笛が鳴り響いた。
『…ほんとに勝っちゃった。あの青城に』
最近まで鳴かず飛ばずの文字通り“落ちた強豪 飛べない烏”だった烏野があの青葉城西相手に勝った。
向こうのコンディションが万全じゃなかった事を前提としてもこれはかなり大きな一歩だ。
その中心に居られない事に少しの寂寥感を覚えながらもこれから凄い事が起きそうだと心を躍らせた。
みんなが武ちゃん先生にポエミーな講評を頂いてる間に試合を見ていて気付いた事をノートに書き込む。
澤村「じゃあ、Aからも一言」
『えっ、俺?』
田中「おぉ!」
影山「お願いします、Aさん」
急に振られて慌ててノートを閉じる。
飛雄の輝いた目に負けて口を開いた。
『えー、っと…まだまだ荒削りではあるけどこれからの烏野に未来が見えてきたなって思いました。
直した方がいい所、伸ばしていって欲しい所はちゃんとまとめて明日各々に伝えようと思います。
んー…武ちゃん先生みたいに素敵な事は言えないけど……みんな、かっこよかったよ』
澤村「…お前の言葉ならそれで十分だよ」
そう言って大地が微笑む。
周りの選手を見るとみんな嬉しそうな顔をしていた。
武田「Aくんはみんなにとても信頼されてるみたいですね」
『え?』
集合して帰る準備を始めたみんなを眺めてたら武ちゃん先生に不意に声を掛けられた。
武田「これから彼らが強くなっていくのにきっと君も欠かせない存在なんでしょうね」
『……だと、嬉しいです』
笑ってそう言えば武ちゃん先生も優しく微笑んだ。
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香月なる(プロフ) - syuu.さん» ほんとですか!😳ありがとうございます!更新頑張ります💪🏻 (3月31日 11時) (レス) id: 6f25cb8b24 (このIDを非表示/違反報告)
syuu.(プロフ) - 文章が分かりやすくてとても面白いです!これからも更新楽しみにしてます! (3月31日 10時) (レス) id: aa189a2955 (このIDを非表示/違反報告)
- - BLフラグ立ててください (3月17日 22時) (レス) id: 547ecb22e4 (このIDを非表示/違反報告)
香月なる(プロフ) - そらと。さん» わわ、ありがとうございます…!憎めない可愛さ、みたいなのがあるキャラにしたいなーと思ってるのでそう言って頂けて嬉しいです🥹やっくんとの絡み自己満で終わってなくて良かった笑こちらこそこれからもこの作品を宜しくお願いします🙇♀️ (3月3日 21時) (レス) id: 6f25cb8b24 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 初コメ失礼します!主人公くんが可愛すぎます...!やっくんとの絡みめっちゃ好きです!これからも頑張って下さい! (3月3日 14時) (レス) @page36 id: c24869631b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:香月なる | 作成日時:2023年8月27日 0時