Episode 39 ページ39
音駒との練習試合から日が経ち、遂にIH予選の組み合わせが出た。
2回戦まで勝ち上がれば当たるのは伊達工。そしてシードには青葉城西。
決して易いとは言えない戦いだろうけど無理ではないような、そんな気がしていた。
『ねぇ潔子明日の練習さー…ん?何それ』
インハイ予選に向け練習の熱も上がっていく中、潔子が何か作業をしているのを見付けた。
『あ、もしかして横断幕?』
清水「そう。掃除してたら見付けたから」
『へー!綺麗にすんの?手伝おうか?』
清水「いい」
『えっ』
きっぱりと断られて思わず驚きの声を漏らしてしまう。
俺じゃ頼りないって事でしょうか……。
少し悲しくなっていると潔子が真っ直ぐな瞳で俺を見上げた。
清水「Aはもう既に沢山のものでチームに貢献してるでしょ。私ももっとこのチームに貢献がしたいから。だから、自分でさせて」
『あ…ふふ、分かった。でも大変な事とかあったら全然頼ってくれていいからね』
清水「…分かってる。ありがとう」
『いいえー』
そんなやり取りをした数日後。
いよいよ予選を明日に控え士気も高まっている中ミーティング終わり、不意に武ちゃん先生が手を上げた。
潔子と武ちゃん先生の2人が2階へと上がり、横断幕をバサリと広げる。
そこには大きく“飛べ”と書かれていた。
そして潔子が小さく口を開く。
清水「……が、頑張れ」
一瞬沈黙が落ちた体育館は次の瞬間、感激の涙を流す2·3年生の泣き声で溢れ返った。
かくいう俺も涙がちょちょ切れている。
清水「Aが泣くのはホントに意味分かんないから」
『だってぇ…てかやっぱ潔子ってオレにだけ冷たい…』
清水「……別に」
澤村「1回戦絶対勝つぞ!!!」
「「「「「うおおおス!!!」」」」」
こうして俺達3年生にとっては最後となるIHが幕を開けるのであった。
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香月なる(プロフ) - syuu.さん» ほんとですか!😳ありがとうございます!更新頑張ります💪🏻 (3月31日 11時) (レス) id: 6f25cb8b24 (このIDを非表示/違反報告)
syuu.(プロフ) - 文章が分かりやすくてとても面白いです!これからも更新楽しみにしてます! (3月31日 10時) (レス) id: aa189a2955 (このIDを非表示/違反報告)
- - BLフラグ立ててください (3月17日 22時) (レス) id: 547ecb22e4 (このIDを非表示/違反報告)
香月なる(プロフ) - そらと。さん» わわ、ありがとうございます…!憎めない可愛さ、みたいなのがあるキャラにしたいなーと思ってるのでそう言って頂けて嬉しいです🥹やっくんとの絡み自己満で終わってなくて良かった笑こちらこそこれからもこの作品を宜しくお願いします🙇♀️ (3月3日 21時) (レス) id: 6f25cb8b24 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 初コメ失礼します!主人公くんが可愛すぎます...!やっくんとの絡みめっちゃ好きです!これからも頑張って下さい! (3月3日 14時) (レス) @page36 id: c24869631b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:香月なる | 作成日時:2023年8月27日 0時