Episode 34 ページ34
夜久「あの…?」
『音駒高校3年生リベロの夜久衛輔くん』
夜久「あ、はい。って、なんで俺の名前」
『マネージメントするに当たって部員全員の名前は覚えてきました。夜久衛輔くん!!』
夜久「え何!?」
俺は困惑する夜久くんの手をがっしりと掴んで目を見詰めた。
『俺貴方と仲良くなりたいです!てか好きです!衛輔くんって呼んでもいいですか!?』
夜久「いいけど何!?なんで急に!?てか好きって何!?」
『衛輔くん!!』
勢いのままにがばりと抱き着く。
周りの選手がさっき以上にざわついてるけど気にしない。
あとなんか
だって衛輔くん……!
『めっちゃ大地みたい…!なんか好き…!』
夜久「だ、大地?」
『そう!うちの主将で俺の友達の大地。衛輔くんは大地に更に可愛さと癒しを足したみたいな最強な感じがぷんぷんしてる…。そんなのもう好きでしかない…』
夜久「お、おう…。よく分かんねぇけどまぁ、好かれるのは悪い気しないしな。
…ところでもしかしてその大地くんって、彼?」
衛輔くんがそう言った瞬間首根っこを引っ掴まれてぐんっと後ろに引かれた。
『ぎゃっ!?』
澤村「なっ……にしてんだお前…!」
『ひぇ、大地…!』
澤村「こっち居ねぇと思ったらこんなとこで何してんだ!ていうか他校の人にほいほい抱き着かない!距離感考えろ!」
『抱き着いたのはごめんなさい!あまりにも衛輔くんに大地を感じちゃって思わず…。
それと今日は俺音駒のマネージャーとしてこっちで仕事するから。詳しい話は烏養コーチに訊いたら分かる』
大地は衛輔くんを一瞥すると、全然納得してない風に「…分かった」と呟いてみんなの所に戻って行った。
『…あ、なんか色々とお騒がせしてすみません。衛輔くんも急に抱き着いたりなんかしてごめん』
夜久「あ、いや、全然。なんか今軽く睨まれた気がする…」
『取り敢えず、今日は宜しくお願いします!』
そう言って頭を下げた後、音駒側のベンチに座りノートを開く。
そして遂に試合が始まった。
因みに後から大地に聞いた話によると俺が音駒のマネージャーをする事を聞かされた烏野の選手達は泣いたり怒ったり軽く阿鼻叫喚だったらしい。
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香月なる(プロフ) - syuu.さん» ほんとですか!😳ありがとうございます!更新頑張ります💪🏻 (3月31日 11時) (レス) id: 6f25cb8b24 (このIDを非表示/違反報告)
syuu.(プロフ) - 文章が分かりやすくてとても面白いです!これからも更新楽しみにしてます! (3月31日 10時) (レス) id: aa189a2955 (このIDを非表示/違反報告)
- - BLフラグ立ててください (3月17日 22時) (レス) id: 547ecb22e4 (このIDを非表示/違反報告)
香月なる(プロフ) - そらと。さん» わわ、ありがとうございます…!憎めない可愛さ、みたいなのがあるキャラにしたいなーと思ってるのでそう言って頂けて嬉しいです🥹やっくんとの絡み自己満で終わってなくて良かった笑こちらこそこれからもこの作品を宜しくお願いします🙇♀️ (3月3日 21時) (レス) id: 6f25cb8b24 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 初コメ失礼します!主人公くんが可愛すぎます...!やっくんとの絡みめっちゃ好きです!これからも頑張って下さい! (3月3日 14時) (レス) @page36 id: c24869631b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:香月なる | 作成日時:2023年8月27日 0時