【HQ!!】烏野の王子はマネージャー【男主】

Episode 25 ページ25

余計な事を口走りそうになって慌てて2人の元を離れた。







烏養｢じゃあ一発シメてとっとと上がれー｣








コーチの言葉に男共がわらわらと集まって来る。


その様子をぼーっと眺めてると潔子が大地に何か耳打ちしてるのが見えた。



何してんだろ。





そんな事を考えてたら大地が｢A！！｣と俺の名を呼んだ。








『えっ？』








驚いて思わず固まる。


大地がこっちこっちと手招きしていて、動けないでいると龍之介と夕が楽しそうに俺の両腕を掴んで円陣に引き入れた。









『え、な、なんで急に俺』


西谷｢Aさんも烏野男バレの一員じゃないっすか｣


田中｢むしろなんでってなんですか｣









あ、まさかさっきの耳打ち。



そう思って潔子の方を見ると、何か？と澄ました顔をしていた。









澤村｢ほらもう、いいから早くやるぞ｣


『え、ぉわ、ちょ』


澤村｢烏野ファイっ！！｣


｢｢｢｢オーーース！！！｣｣｣｣


『おっ、オース…！』











あ、ヤバい、乗り遅れた。










西谷｢Aさん円陣下手になったっすね｣


田中｢ノヤっさん…なんか地味に失礼だし円陣に上手いも下手もないと思うんだが｣


菅原｢じゃあもうあれだな。毎回Aにも円陣入って貰うしかないな｣


『…うは、良いの？』


田中｢だから逆になんで駄目なんすかって｣


菅原｢な、大地｣


澤村｢おう。お前も一員なんだから｣


『え、じゃあ潔子独りになっちゃうし潔子も』


清水｢私は遠慮しとく｣


『なんでぇ！？』


澤村｢男だけのむさい円陣に清水は入れらんないだろ、流石に｣


『む…』


影山｢………Aさん｣










みんなの優しさに心がぽかぽかしてたら飛雄が神妙な面持ちで声を掛けてきた。









『ん？どうかした？』


影山｢さっき、日向の頭撫でてましたよね｣


『え？あぁ、撫でたかも』


影山｢……俺も、頭…｣









少し顔を赤くして言い淀んだ飛雄の頭を間髪入れずに撫で回す。









『はぁ…！無理…！何お前可愛過ぎんだろぉ！んなもんいくらでも撫でてやるよ、くっそ可愛いな！』


澤村｢ちょ、もげるもげる。影山の頭ぐわんぐわんなってるからそこら辺でやめといてやれ｣












大地にそう言われて手を止めると飛雄はふらつきながらも嬉しそうにしていた。



ヤバい、キュートアグレッション。












澤村｢おい。それ以上やるとマジで影山死ぬぞ｣


『！！』

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