【HQ!!】烏野の王子はマネージャー【男主】

Episode 18 ページ18

『今日は俺の可愛い後輩が世話になったな』


東峰｢え、何、ヤクザなの？｣


『いやいや、言葉のままの意味よ。素直で可愛かったでしょ？1年生』


東峰｢あぁ…真っ直ぐでいい子そうだったね｣


『でしょ？特に黒髪の方はねー、俺の愛すべき後輩ちゃんなのよ。あ、もちろん翔陽も愛してるよ？でも飛雄はもっと愛してやまない後輩ちゃんで』


東峰｢そ、そう。良かったじゃん、4人も可愛い後輩が入って来て｣


『でも旭居ないから』















そう言うと旭の動きが一瞬止まった。



ごめんね、旭。俺今からちょっとずるい事言う。














『旭って全然俺の気持ち考えてくれてないでしょ』


東峰｢え…？｣


『俺、旭が羨ましいよ。だってまだバレー出来るじゃん』


東峰｢っ、！｣


『旭はバレー出来るけどやらないんだよね。でも俺はもうバレー出来ないから。やりたくても出来ないから。バレー大好きだけど、出来ないから』















こんな言い方しか出来なくてごめんね。

でも俺も旭にバレー部戻って来て欲しいから、俺は旭の優しさと繊細さに漬け込ませてもらう。















『…旭もきっと、まだバレー好きだよね？』


東峰｢………｣


『戻っておいでよ、旭。まだバレーが好きかも知れないなら戻って来る理由は十分でしょ？』


東峰｢…………A｣


『俺、優しくて責任感の強い旭も大好きだけど、バレーやってる時の強くてかっこいい旭はもっと大好きだよ』















だからまたその姿見せて欲しい。







その言葉は視線に込めてじっと見詰める。

そしてにっと笑った。














『じゃ、俺部活行くね！あ、この小説面白かった。読み終わったら今度貸して。じゃあまたね！』















そう言って逃げるように自分の教室に戻ると鞄を持って部室へと向かった。

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