俺は男だから【今日から俺は!!】

第47話 ページ48

Aside









赤坂｢A｣


『あ、理子。おはよー』









翌日。





机に突っ伏していると理子から話し掛けられた。









赤坂｢昨日、大丈夫だった？｣


『大丈夫って何が』


赤坂｢…片桐さん｣


『……何が大丈夫なのかよく分かんないけど』


赤坂｢そう、よね｣


『まぁ、なんとかするよ。…自分で蒔いた種なんだし』


赤坂｢…何かあったら、なんでも相談してね？Aってばすぐ1人で抱え込んじゃうんだから｣









心配そうに言った理子を見て俺もポーカーフェイスが下手になったな、と思った。






ありがと、と返すと嬉しそうに笑った。









赤坂｢今から屋上行くんだけどAも行く？｣


『あー……行こうかな。あいつら、居るんだろ』


赤坂｢うん｣


『……話さないと』


赤坂｢別に無理して話さなくても良いのよ｣


『…ううん、俺が話したいと思って話すの』


赤坂｢！…そう。きっと2人共Aの全てを受け入れてくれるわよ｣


『ふふ、俺もそう思う』









理子と固く手を握り屋上に上がると馬鹿2人がなんかしてた。









赤坂｢今日から開久に警察の警備がついたって。しばらくは派手な動きは出来ないと思うよ｣


三橋｢あらそうなの？それ良いね。あはっ、ざまぁみろ｣


伊藤｢なるほど。じゃあほとぼりが冷めた頃にまたまた決戦かな｣


三橋｢任せたぞ、伊藤｣


伊藤｢おめぇやんねぇのかよ｣


三橋｢だってー！だってー！あいつ強ぇんだもん。そこら中痛いねん、今も。痛たたた…｣


『三橋は1回入院沙汰にでもなれば良いと思う』


三橋｢え、なんで｣









白々しく痛いふりをして喧嘩を免れようとする三橋に冷たい視線を送る。









伊藤｢あ、そうだ…A｣


『……』


伊藤｢…開久の奴らとどういう関係なのか、って訊いて大丈夫？｣









伊藤の一言で三橋も痛がる振りをやめてこっちを見た。




理子は不安そうに俺の顔を見てる。









『………うん、』









話すと決意したもののやっぱり言葉が詰まってしまって中々言葉が出ない。









伊藤｢ほら、俺らと開久は敵同士だし知っとかないと色々不安だから…ね？｣









柔らかく促す伊藤に俺は口を開いた。









『…そんな、大した話では無いんだけど、』

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