第19話 ページ20
三橋side
赤坂「理子よ、赤坂理子」
三橋「理子?…ふっ」
伊藤「ん?」
三橋「り、理子…」
喧嘩を吹っかけてきた女の名前を煽るように馬鹿にする。
一方でずっと俯いているAの事も気になっていた。
三橋「グリコ?」
伊藤「あ?」
三橋「グリコ、グリコ」
伊藤「ごめん、全然どこが面白いのか分かんねぇんだけど」
赤坂「人の名前で笑ってんじゃないわよ!」
持っていた鞄を投げ捨てて足を振り上げた女、もとい理子。
三橋「うわっとー!おめぇ強ぇかもしんねぇけどよ、所詮は女だかんな」
『所詮、女…か』
伊藤「A?」
赤坂「ナメないで!」
蹴りかかってくる理子を躱しながら意識は伊藤達の方にあった。
“女”という言葉に過剰反応してるA。
俺はそこにAが男のフリをしてる理由のヒントが隠されてるんじゃないかと思った。
伊藤「おい三橋、女相手にやるんじゃねぇよ」
必死で躱すけどこの女結構手強い。
柱に背中を付けてしゃがみ込む。
理子の蹴りは俺の頭上30cmの所に入った。
三橋「あーーーー!」
指を輪っかにして目に当てて叫んだ。
見える!見えてる!!
赤坂「ふざけんな!」
俺の顔面に向かって飛んできた拳を伊藤が受け止めた。
伊藤「やめなさいって。偶然偶然」
赤坂「…ふん!A、行きましょ」
『えっ…あ、うん』
鞄を拾うとまだぼーっとしていたAの手を取って歩き出した。
伊藤「なんなんだよな、風紀委員のくせに。あっちから吹っかけてきたような感じだよな」
三橋「そうだよ、俺何もしてねぇよ」
伊藤「ご機嫌斜めだったのかな」
三橋「あの野郎…」
2人が去って行った方向をしばらく睨むと、さっきのAの行動を思い出して口を開いた。
三橋「あ、そういやさっきのAなんかおかしくなかった?」
伊藤「あぁ、なんかぼーっとしてたよな」
三橋「…あいつ多分“女”っていう単語に異常に反応してた」
伊藤「女?」
三橋「あぁ。もしかしたらそこにあいつの秘密が隠されてるのかもな」
伊藤「秘密…?あんま変な詮索はすんなよ」
三橋「だって気になるじゃんかよ」
伊藤「そうだけどさ…」
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香月なる(プロフ) - 美雨さん» 駆け寄って行って言った、という事です!分かりやすく書き直しておきます…!ご指摘ありがとうございます! (2020年3月22日 11時) (レス) id: 4194bddbe5 (このIDを非表示/違反報告)
香月なる(プロフ) - 美雨さん» 京子達を倒しに来たヤクザのチンピラです!分かりにくくてすみません…! (2020年3月22日 10時) (レス) id: 4194bddbe5 (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 第9話のここの部分 京子達と二人の元へ駆け寄って言った。 これ正しくは駆け寄って行ったではないんでしょうか? (2020年3月21日 22時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 第8話のここの台詞って誰の台詞なんでしょうか? 「おいてめぇら!これで済むと思うなよ!…うぅ!」 (2020年3月21日 21時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
香月なる(プロフ) - うららさん» ホントですか?嬉しいです。ありがとうございます! (2019年7月27日 11時) (レス) id: 4194bddbe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:香月なる | 作成日時:2019年5月17日 17時