第12話 ページ13
伊藤side
奴らのアジトに着くや否やAはなんの躊躇いもなく中に入って行った。
伊藤｢あっ｣
『何してんだよてめぇら』
女とは思えないほど凄みを利かせた声。
負けてられないと俺も後に続いた。
｢…誰｣
『うるっせぇな、さっさと京子返せよ』
Aのイラつきを隠そうともしない挑発的な態度にヤクザの男の目の色が変わった。
手に持ってるのは見るからにクスリでそれを見た瞬間怒りが沸点に達する。
｢随分舐めた態度とってくれんな？こっちは喧嘩のプロだぜ｣
じりじりとにじり寄って来る男に俺も負けじとガン飛ばした。
伊藤｢俺はよ、てめぇらみたいにひん曲がった奴らが大っ嫌いなんだよ！
女にそんなもん打とうとする奴は絶対に許さねぇ！！｣
言い終わると同時に殴りにかかる。
でも、やっぱさすがはヤクザ。経験値が違う。
俺の攻撃はあまり当たる事無く逆に何度も殴られた。
『！？……ってめぇ！！』
横から拳が飛んできて男の顔にヒットした。
それを見た手下達がAを羽交い締めにする。
『っ離せよ！！』
｢このガキャー！｣
『っ！？』
伊藤｢っおい！！｣
殴られてAは後ろに吹っ飛んだ。
倒れた体を、周りを取り囲んでた手下達がここぞとばかりに蹴りまくっていく。
伊藤｢やめろ！！そいつに手出すな！！｣
｢先に手出したのそっちだろーがっ！｣
『うっ！』
腹を押さえて苦しそうに咳き込むA。
俺は俺の周りを囲んでる手下達を殴り倒していく。
｢っち。おい、もう京子出せ！ヤク、ぶっ込んでやっからよ｣
｢あっ、はい！｣
その言葉にハッとする。
そっちに気を取られて顔面にまともなパンチを受けたせいで意識が一瞬飛びかけた。
『っく、させるか…！』
Aは命令で動き出した手下達を殴ると、京子ちゃんが入っているロッカーを庇うように立った。
『…京子にだけは、ぜってぇ手ぇ出させねぇ！！』
伊藤｢……っ｣
｢どけこら、マジでぶっ殺すぞ｣
早川｢やめて！！｣
ロッカーの中から微かに京子ちゃんの声が聞こえてAが小さく微笑んだように見えた。
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香月なる(プロフ) - 美雨さん» 駆け寄って行って言った、という事です！分かりやすく書き直しておきます…！ご指摘ありがとうございます！ (2020年3月22日 11時) (
レス) id: 4194bddbe5 (このIDを非表示/違反報告)
香月なる(プロフ) - 美雨さん» 京子達を倒しに来たヤクザのチンピラです！分かりにくくてすみません…！ (2020年3月22日 10時) (レス) id: 4194bddbe5 (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 第9話のここの部分 京子達と二人の元へ駆け寄って言った。 これ正しくは駆け寄って行ったではないんでしょうか？ (2020年3月21日 22時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 第8話のここの台詞って誰の台詞なんでしょうか？ ｢おいてめぇら！これで済むと思うなよ！…うぅ！｣ (2020年3月21日 21時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
香月なる(プロフ) - うららさん» ホントですか？嬉しいです。ありがとうございます！ (2019年7月27日 11時) (レス) id: 4194bddbe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：香月なる | 作成日時：2019年5月17日 17時
