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「──伊野ちゃん。多分偏頭痛だから濡れタオルか何かで頭冷やした方がいいと思う。あと電気。2つくらい消して。」

メンバーに声をかける知念の声が聞こえる。
なんで。どうして。
いつから気付いていたのだろうか。
必死で隠していたのにバレていたのだろうか。
そんなことを働かない頭で考えている間に、あれよあれよと額にはひんやりとしたものが当てられ、電気がいくつか消されたことで目に突き刺さっていた白い光が和らいだ。それでも自分の体調をコントロール出来るまでには時間がかかり、少しでも痛みを逃すために息を止め、苦しくなったら思いっきり息を吐き、また息を吸って止める。そんな異常な呼吸を続けることしか出来ない。

「────はっ、……………、っ───、っぇ、ぐ……」



先程と同様に背中をさすりながら荒い呼吸をする俺の様子を見ていた山田が、

「───よし、薮ちゃん。伊野尾ちゃん今日は休ませよう。」

「わかった。スタッフさんに話してくるから。」

「ありがとう。伊野尾ちゃん、今日はおやすみしようか。大丈夫だからね。」

おい、俺大丈夫だから。ていうか何に対しての大丈夫だよそれ、勝手に決めんなって。そう言いたいのに声が出せなくてもどかしい。でも、確かにこんな体調じゃ無理かもな。そう思いながら外に出ていく薮を見送るしかできなかった。



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ocome(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます^^承知いたしました!♡ (2022年5月8日 13時) (レス) @page1 id: 1418944971 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - ライブ中やリハ中に体調悪くなっちゃうけど無理する感じのお話読んでみたいです! (2022年5月8日 0時) (レス) @page1 id: 03057fdb8d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ocome | 作成日時:2022年5月7日 20時

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