⦿ ページ7
─────
「お。おかえりってどうしたの伊野ちゃん。」
「やっぱりトイレでぶっ倒れてた。」
「べつに、たおれては、ないだろ、おおげさ。」
「気絶してたのに何言ってんの？」
「え、伊野ちゃん気絶してたの？？！」
「そう、めちゃくちゃ吐いてそのまま気絶。よいしょ。」
メンバーと会話しながら俺をソファへと横たわらせた。
「え〜…、それ大丈夫じゃないじゃん、この後無理じゃない……？」
「俺もそう思う、今日は伊野尾ちゃんこのまま帰らせた方が、というより病院にいった方がいいと思う。」
「いや、ちょっと、、まってよ、おれいけるから、勝手にきめないでよ」
俺抜きで勝手に話を進めるメンバーに焦りを感じ、体を起こそうとする。
しかし、視線が上になったことで天井からの光がダイレクトに目に入り、少し楽になったと思った頭痛がまた襲ってきた。ズキン、ズキンと自分の鼓動に合わせて目の奥が痛み、またぶん殴られているような痛みがやってくると覚悟する。
目を天井から背け、背もたれに顔を埋め、落ち着くのをひたすら待つ。
「────………ぅ、………っ、」
「伊野ちゃん、伊野ちゃん大丈夫？」
誰かが肩を叩きながら声をかけてくれているけれど痛みに耐えながら歯を食いしばることしか出来ない。
ヤバい。
本番まで時間ないのに結局薬も飲めずに嘔吐して体力が減っただけ。このままじゃ本当に本番で倒れてしまいそう。
しかもこんな楽屋で。メンバー全員に不調なのがバレてしまう。なのに。
─────
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 336人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ocome(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます＾＾承知いたしました！♡ (2022年5月8日 13時) (
レス) @page1 id: 1418944971 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - ライブ中やリハ中に体調悪くなっちゃうけど無理する感じのお話読んでみたいです！ (2022年5月8日 0時) (レス) @page1 id: 03057fdb8d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ocome | 作成日時：2022年5月7日 20時
