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撮影が一段落するとセットチェンジも含め長めの休憩が取られる。
逃げるのを許さないように知念が伊野尾の腕をがっちり掴んで控え室に連行する。
1回倒れてんだから逃げるような体力あるわけないのに。
知念の俺の中の信用無さすぎじゃね？ぼんやり考えているとあっという間に到着し、すぐさまソファに座らされる。というか寝かされる。
「体調は？」
「……んー、さっきよりは、マシ………かな？」
「そう。───単に疲れているだけじゃないよね？流石に自覚症状あったよね？心当たりあるんじゃないの？」
畳み掛けるように話す知念に思わず苦笑いする。
「ちょっと、なんで笑ってんの？」
「ん、わりぃ。んな焦らなくてもちゃんと話すよ。知念にはめちゃくちゃ迷惑かけたし。───ごめんね。」
「ほんとよ？これがりょーすけだったら夕飯奢りだからね？」
「はは、辛辣だ。山田じゃなくて良かった。────はい。これが理由。」
ちょうどソファの上に投げ出しておいた鞄を漁り、中に小さく折りたたんでいた血液検査の結果を知念に手渡す。
「？」
「いいから。見ればわかるから。」
恐る恐る紙を開く知念の目線が上から下に動いていく途中で大きく目を見開いた。
その様子を見てふっと笑う。
異常を示す、再検査の文字。
「……病院には？」
「行ったよ。行ったから検査したんだよ。正確にいったら連行されたって方が正しいけど。」
「そうなんだ……、これ……、誰か知ってる人いるの？」
「ん？ああ、マネージャーは知ってるよ、ていうかさっき倒れた時に救急車呼ばなかったのマネージャーがなんかいったんでしょ？」
思い返せば意識を浮上させた時人1人卒倒していた割には現場の混乱は少なかったように思う。
あの時はなんとも思わなかったが今になると誰かが上手く混乱を避けるために何かをしたんだと思う。
そうなると俺の様子を知っているマネージャーしか考えられない。まあ病院に連行したのもあのマネージャーだったしなあ。
そういうと納得したように知念は頷く。
「そっか、、お医者さんはなんて……？」
「そりゃあねえ、結果の通り貧血ですねって話しよ。一ヶ月後にまた来てくださいって。薬をめちゃくちゃ処方されて飲んでるって感じ。」
「じゃあ今薬飲んでるの？」
「そういうこと。まあ全くといっていいほど改善されてないけどねぇ。」
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ocome(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます＾＾承知いたしました！♡ (2022年5月8日 13時) (
レス) @page1 id: 1418944971 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - ライブ中やリハ中に体調悪くなっちゃうけど無理する感じのお話読んでみたいです！ (2022年5月8日 0時) (レス) @page1 id: 03057fdb8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ocome | 作成日時：2022年5月7日 20時
