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「伊野ちゃんの気持ちも分かるけどさ、今日みたいに限界が来て倒れる方が嫌なんだよ。俺達8人でずっと頑張っていきたいしここで無理したせいで伊野ちゃんの今後に影響するのだけは嫌。だからそれでもどうしても気を使われるのが嫌だっていうのなら絶対に辛い時は言う、無理しないって約束できる?」



「────。」


「ね?」


「────うん。………」



「ん、よし。」


俺の返事を聞き、光はいつものくしゃっとした笑顔を浮かべる。その顔を見たらぶわりと涙が溢れてきてしまった。



コンサートが終わったばかりでみんなも疲れていてマッサージとかしないと翌日影響するだろうに、それでも俺の事を心配してくれて病院までみんなで来てくれた。


辛いのに嬉しい。色んな感情が綯い交ぜになってボタボタと涙がこぼれ落ちていく。



「ごめんっ………。みんなごめん……。裕翔も、ずっと心配かけてごめん。葛藤してたの気づいてた……、でもメンバーに言いたくなくて気づいていないフリしてた。ごめんッ………」



「伊野ちゃん………。本当に良かった。今日の伊野ちゃん、本当に死んじゃうんじゃないかって……。」



「──ん、裕翔ごめんね。」



申し訳なさと愛おしさで堪らなくなり裕翔の頭を撫でる。



それを見たメンバーが呼吸がしやすいように傾斜のつけられたベッドへと駆け寄ってくる。


結局メンバーに相談しなかったことが一番迷惑をかけていたことなんて今更気づいた。


散々隠して裕翔にも無理をさせていた事が馬鹿馬鹿しすぎて自嘲する。


どうせ今日はこのまま入院することになるだろうしこの後医者に怒られることも何となく察しがついている。



だったら今だけはこのメンバーの優しさに触れていたい。そう思い、この心地良い雰囲気に身を預けた。



─────

頼りたくない、頼られたい→←⦿



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ocome(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます^^承知いたしました!♡ (2022年5月8日 13時) (レス) @page1 id: 1418944971 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - ライブ中やリハ中に体調悪くなっちゃうけど無理する感じのお話読んでみたいです! (2022年5月8日 0時) (レス) @page1 id: 03057fdb8d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ocome | 作成日時:2022年5月7日 20時

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