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yt side
リハから戻り全員で伊野ちゃんの様子を見に行くと眠たげな、でもにこにこした顔でこちらを振り向いた。
「伊野ちゃん大丈夫なの？体調悪いって裕翔が言ってたけど。」
「ほぇ？もう全然平気。心配かけてごめんね。」
「本当に？それでも本調子じゃないでしょ？サポートするから体調悪くなったらコンサート中でも遠慮なく言うんだよ？」
「大丈夫だって。心配しすぎだよ。でもありがとう。」
確かに先程よりも顔色も良いし呼吸も落ち着いたように感じた。
この調子ならもしかしたら持ちこたえてくれるかもしれない。
そう思っていた。
しかしコンサートが始まり、MCを終えコンサートも中盤に差し掛かった時。
ソロパートを彼は歌わなかった。
キャーというファンの声が聞こえる。
困ったように首を傾げて笑いながら謝っていたがあれは歌詞が飛んで歌わなかったのではなくて声が出にくく息が続かなかったのだとすぐに気がついた。
正直このままではまずいとすぐに思った。
途中の着替えのタイミングで声をかけたが大丈夫だから、早く着替えたいと上手くかわされてしまう。
恐らく他のメンバーには気付かれていない。
しかし彼の止まらぬ汗と酷く上下する肩は見逃せるはずがなかったし、事実、彼の体調は時間が経つにつれてどんどん悪化していった。
アンコールが始まってからは時折苦しげな表情をしていたり、荒い呼吸が聞こえてきたりもした。
彼の近くにいるからこそ聞こえているだけで客席には聞こえてはいないだろうがとにかく不穏で思わず彼の方を見て険しい顔をしてしまう。
それでも彼は軽く微笑むだけで全く弱音を吐かなかった。
それなら最後までやらせてあげたい。
何とか持ちこたえてくれ、と願いながら自分のパートを歌った。
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ocome(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます＾＾承知いたしました！♡ (2022年5月8日 13時) (
レス) @page1 id: 1418944971 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - ライブ中やリハ中に体調悪くなっちゃうけど無理する感じのお話読んでみたいです！ (2022年5月8日 0時) (レス) @page1 id: 03057fdb8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ocome | 作成日時：2022年5月7日 20時
