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yt side
その様子を見て彼に酷なことを言ってしまう。
「………ねえ、今日伊野ちゃんコンサート無理じゃない……？休もうよ……。」
「は？出るに決まってるじゃん、何言ってんの？」
「このまま行くと絶対もう1回発作起こすって、今日いつもと違うんでしょ、調子悪いんでしょ？」
「──ッ。でも休みたくない、俺だけいないのなんて嫌。」
「じゃあメンバーに喘息のこと話して。」
「なんでそうなるんだよ。」
「もうコントロール不良なところまで来ているの、自分で気づいているでしょ？」
「──それはっ！……違う………、最近───、、」
「最近って何？」
「…………それは、」
「……もしかして最近発作起きやすくなってる？？」
「───ッ！！」
肩がびくりと揺れる。
「え、本当にそうなの……！？？ねえ、お願いだから休んでよ、本当に心配なんだよ……！！」
「──ごめん、裕翔…………。」
「なんで隠すの、伊野ちゃんが喘息だからって嫌いになるようなメンバーだと思う？！」
「──思わないよ。」
「だったら！！！！！」
「それでもッッ！！──……怖いんだよ………。」
俺の言葉を遮るようにして伊野ちゃんが悲痛な声で叫んだ。
その場に沈黙が落ちる。
「──分かった、じゃあ喘息だってことは言わないから。体調が悪いって言うことだけ言ってもいい？お願い。俺一人じゃ支えきれない時があると思う。だから、、お願い。じゃないとコンサート出させられない。」
ここで妥協する辺り、大概俺も彼に甘いのだ。
「───────。」
伊野ちゃんは黙ったまま俯いていたが、ふと顔を上げ、
「分かった。少し体調悪いってことにして。」
「うん。リハも出なくていいから。ていうか出ないで。本番まで体力温存して。何が起こるかわからないんだから休める時は休んで。」
「ん、ごめん。」
そう言いもそもそともう一度ソファに倒れ込んだ。
本番まであと5時間。
良くなることを願い彼がいる控え室を一旦後にした。
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ocome(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます＾＾承知いたしました！♡ (2022年5月8日 13時) (
レス) @page1 id: 1418944971 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - ライブ中やリハ中に体調悪くなっちゃうけど無理する感じのお話読んでみたいです！ (2022年5月8日 0時) (レス) @page1 id: 03057fdb8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ocome | 作成日時：2022年5月7日 20時
