【ONEPIECE】発熱【サボ】 (ページ7)

今日:3 hit、昨日:20 hit、合計:38,328 hit

7 ページ7

・

「え……うわぁ！？炎が…！」

「わっ…悪ぃ！火が出た！」

ふと、俺から炎が出た。ぼっ、なんて音を立てて。

「あっつ…！？」

「悪ぃ！本当に悪ぃ！火傷してないか！？」

慌てて火を抑えて、Aに問いかける。なんとか、と応えが返ってきて、安堵した。

「すまねぇ…無意識に能力が」

「は、はぁ、なるほど。間一髪、炎には触れずに済みましたし良かったです」

「そうか…良かった……」

自分でも驚くほどホッとしていた。未だに心臓はバクバクと鳴っている。それに加えて顔が暑い。

心臓の辺りが突然掴まれたかのように痛む。

「総長、どうしました？左胸を抑えて…もしかして、まだ風邪の後遺症が…」

「うおっ！ま、待ってくれ」

顔に手を伸ばされて、慌てて身を引いてしまった。するとまたしても炎が身体から出る。

「えぇ…！？また炎…火事でも起こす気ですか！？」

少し離れてからAの顔を見る。首を傾げて「何か…？」と聞く姿に、心臓の音が耳に入る。

「いや待て、少し落ち着け俺。そんなまさかな」

「？」

「まさか…」

この柄で一目惚れ、ってのはないだろう。