【ONEPIECE】発熱【サボ】 (ページ35)

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説明会も終わり、さてと、なんて思い、立ち上がる。

少し伸びをして、自分の仕事机に向かうと、腕を引っ張られた。

「総長」

「…すぐ仕事に入るなよ。折角恋人になったのに」

「そうは言われましても」

「薄情な奴だな、お前は」

じとっ、と睨まれる私の気持ちを、この人は考えたこともないのだろう。

「……ダメですよ。ここで気を許したら、私も歯止めが効かなくなるので」

「…え」

私の言葉に頬を染める総長。私も、同じところが熱い。

恥ずかしくなって、手を振り払って仕事に戻ろうとすれば、もっと強い力で引っ張られ、座っている総長の腕の中にすっぽり収まってしまった。

バックハグのような状況で、総長は私の肩にグリグリと頭を押し付ける。

「…仕事する気もさせる気ないだろ」

「あります」

「そんな可愛い事言われたら仕事出来ねぇよ…やる気を無くす天才かよ…」

「…そりゃどうも」

やっぱり言わなきゃ良かった、と後悔するも、総長は私を離す気配が無い。

こうなることが想像つかなかった私も同罪だろうか。

「今日はもう2人でごろごろして過ごすっていうのはどうだ？」

「…」

「どちらにしろ、もう俺は仕事に集中出来ねぇし、お前が居てくれるなら明日から本気出す」

「…本当に？」

「あぁ、誓う。明日から仕事に全力で向き合う。だから今日は無しにしてくれ」

こうなったら、もう総長は絶対に仕事に取りかからない。この人の性格からして、絶対に。

巻きついている腕をそのままに、私をここから離さないなんて事も有り得そうだ。