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「(おっそ…帰ってくるのおっそ…)」
机につっ伏す今日この頃。
総長が任務に行ってからもうかなり経っているのに、帰ってこない。
あれから早く終わらせすぎたのを反省して、書類仕事はゆっくりやっているのに、今さっき全て終わってしまった。
大体これくらいに帰ってくるという目星はついていたのに、まだ帰るという連絡1つない。
とりあえず革命軍の一員が暇になるのもダメかと思い、部屋の外に出てみた。
以前のように仕事の枠が空いていないかと探しに行く。
うろちょろしてみるも、この前のようなことがイレギュラーだったらしく、なかなかいい仕事は見つからない。
そう思っていた矢先、肩を叩かれた。
「Aさん、暇ですか?」
「あー、はい。暇です」
声をかけてきたのは上司だった。何やらニコニコしている。
一応暇だと答えると、上司はますますニッコリして、私にとあるもの、否、人を押し付けてきた。
「…子供」
「先日の任務で保護した子供が、この子を含めてかなりの人数います。私はこれから任務なので、この子達の面倒を見てくれる人を探していたんですよ」
嵌められた。まんまと嵌められた。
私は託児所じゃないのに。
「嫌な顔してもダメですよ。これは命令です。さあ、子供達がいる場所はこの子に案内してもらってください」
「…はい」
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モノクロ - 初コメお邪魔します。リクです。夢ちゃんとサボの共闘とかどうでしょうか?あと、この作品大好きです。頑張ってください! (2022年12月22日 21時) (レス) @page49 id: 668dfd3812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:作者 | 作成日時:2022年12月4日 23時