【ONEPIECE】発熱【サボ】 (ページ16)

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「え、到着遅れてるんですか？」

「はい…凪につかまって…風が無いものですから船も動かないんです」

だいぶ落ち込んだ様子の仕事仲間。なんとも運が悪いことに、目的地に着くのが遅れているらしい。

船に乗ってから早1日。確か、その国では丁度建国祭が行われており、2日かけて貴族が騒ぐだけのパーティーがあるそうだ。

１日目で潜入、2日目で暗殺という流れにしたいところを、2日目に全て行う形になると言う。

1日で行うことの何が悪いかと言えば、周りに疑われやすいことや、負担が大きいこと、何かミスが起きた時の対応が遅れるだの、かなりある。

出来ればそれは避けたいのだが、如何せん悪い悪い王様のいる国だ。早めに対処してあげたいという革命軍の気持ちもよく分かる。

なんとか出来ないか、頭をフル回転させた。

その国の気候やら、王の性格やら、依頼者の願いやら、近くにある国やら。

そこまで考えて、ある事に気づく。

「…確か、その隣国って、コアラさんと参謀総長がいませんでしたか？」

「えっ！あっ、はい！確認してみます」

確認をとりにいってもらっている間に、考えを整理する。

1番恐れるべきは、初対面の私が潜入することによってすぐにバレてしまうこと。そうなれば、わざわざ暗殺を依頼してくれた意味が無くなってしまう。

リスクを軽減するには、1日目で様子を伺うか、周りのサポートによって成功へと導くか。

けれど今回は暗殺、元々人数はそこまでいない。

ならば、増やしてしまえばいい。

「Aさん！総長との連絡が取れました！」

「ありがとうございます」

これであとは、総長達が来てくれることを願うしかない。