【ONEPIECE】発熱【サボ】 (ページ11)

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「この書類、終わったらどこに提出してるんだ？」

「色々な人に提出しに行きます。けど、最終的に総長のところにいきますよ」

「げっ…もう今チェックしてもいいか？」

「それはちょっと…」という前に、総長は手元から紙を奪って読み始めた。総長に直接渡さないのは、私のような下っ端の凡ミスを無くす意味もあるのだが、そんな事は気にせずに。

「うん、いいんじゃねぇか？じゃあ俺のサインを…」

「いやいやいや、流石に他の方にも通しますよ」

「でも最終的には…」

「終わりよければすべてよし、ってものでもないですから」

やんわりと総長の手から書類を奪い取ろうと手を伸ばす。すると、総長は書類を高く上げた。

座っている私は勿論届かない。

「…何の真似ですか」

「何だと思う？」

「暇なんですか？」

「そんな訳ないだろ」

自分もひとまず椅子から立って、かなり高い位置にある書類を睨む。それから背伸びをして、手を伸ばすも、自分の身長では届かない。

それに対してニヤリと笑う総長、少しイラッとする私。

ダメだ、抑えろ私、相手は格上の上司だぞ。

一応、ジャンプしてみる。勿論、総長もそれに合わせてジャンプする。

周りでは同僚が冷や汗をかきながら目を逸らす。そりゃそうだ、何故か下っ端の私のところに高価なプレゼントを与え続け、挙句ガキンチョの真似っ子。何が起きてるのかさっぱりだろう。私もだ。