【ONEPIECE】発熱【サボ】 (ページ19)

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「なんでもうここにいるんですか？それにその仮面…」

周りに怪しく思われないよう表情を崩さないようにして質問する。総長も、ポーカーフェイスで答えた。

「言っただろ、同じくらいに終わるって。この仮面はもちろん俺だってバレないためのだ。流石に革命軍NO.2の顔は割れてるだろうからな」

「なるほど。なら裏方に回れば良かったのに、は禁句ですか？」

「そりゃお前が着飾─────いや、なんでもない」

「顔、崩れてますよ。しっかりしてください」

少し肘で小突けば、「すまねぇ」と謝られた。

裏方に、なんて言ったが、総長がいるのはなんだか心強い。

「その仮面、私も欲しいです。ないんですか？」

「俺が持ってる予備の奴しかないが…同じ柄の」

「貸してください」

「ほら」

会場には何人か、顔を隠して参加している人がいる。私がつけていてもおかしくは無い。

ただ一つおかしいと言えば、総長と全く同じであるということ。

「総長」

「なんだ？というか、だからその呼び方を…」

「今から夫婦の設定でいきましょう。同じ仮面ならその方が不自然じゃない」

「夫婦…！？」

「声が大きいです」

肩が跳ね上がる総長を横目に睨む。慌てて口を押さえる総長の耳は、少し赤い。

「…頼みますよ、ダーリン」

「！…ダーリンって…お前なあ……ちょっと待て、腕まで組むのか？」

「はい、ダーリン」

「揶揄ってるだろ…」

にんまり笑ってみれば、総長は呆れたようにため息をついた。