幸せの花Part5 (ページ13)

今日:9 hit、昨日:5 hit、合計:26,927 hit

お話ページ13

優子side
はるちゃんまりちゃんと一緒に警察の人が待つ部屋に入った。
警「お忙しいところすみません」
優「いいえ」
警「今回の事件のことですけど、あくまで犯人の供述なのですが、犯人は亜美ちゃんを狙ったようです」
麻「亜美をですか？」
警「はい。犯人によると、自分の母親と再婚した男性が連れてきていた女の子に似ていたからみたいで」
陽「その女の子との間に何かあったってことですか？」
警「その子が来てから母親はその子ばかりをかわいがっていたそうです。
…それでその怒りを亜美ちゃんにぶつけたみたいで」
優「そんな…」
麻「でもなんで亜美なんですか？」
警「亜美ちゃんと女の子がすごく似ていて、学校から楽しそうに帰ってくるのを見て我慢できなくなったと言っていました」
私は絶望的な気持ちになった。
似ていたから亜美を狙った。
一緒にいたAも。
麻「優子気持ちは分かるけど落ち着いて」
優「あ、ごめん」
顔に出てたみたい(汗)
警「Aちゃんと亜美ちゃんはどんな様子ですか？」
麻「Aは骨折と背中や腕の傷で今日は入院します。
…亜美は身体的な傷はありませんがずっと泣いていて(汗)」
警「そうですか…」
それから少し話して警察官は帰っていった。
陽「今日私が泊まるよ」
優「でも…」
陽「私ね、Aと亜美のことずっと不思議だったんだ」
麻「どういうこと？」
陽「4月の終わりぐらいからずっと亜美はAと帰ってきてた。
…1年生だからもっと早く帰ってくるはずなのに」
優「たしかに(汗)」
陽「それに体の傷のことだって知ってたのに」
麻「それは私たちもだよ。
…陽菜だけが背負わなくてもいいんだよ」
陽「ぅん…」
麻「もうすぐ結果出ると思うし手術になるかもしれない。
…その時はみんなでA支えよ？」
優「そうだね…亜美も心の傷は深いだろうし」
陽「そうだね」
麻「じゃぁ今日は陽菜にAお願いしようかな」
陽「うん」
私たちは病室に戻った。