番外編 −中也と椿、そして理想主義者の愚痴会ー ページ8
「っぱ酒はうめぇ!」
ゴッゴッゴッとジョッキの焼酎を飲んでいるのは、私の相棒である、中也さん。
「前から思ってたんですけど、中也さんってワイン以外にも飲むんですね。」
何時も優雅にワイングラスを揺らしながら、ワインを楽しんでいる中也さんとは、今の情�804 kB
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だって焼酎ぐれェは……ん?」
入り口に目を凝らす。其処に立っていたのは。
「あれ、ポートマフィアの奴等じゃないか。」
武装探偵社メンバー・国木田独歩だった。
「そうそう、太宰がウザくってよぉ!いつも書類を圧しつけやがるし、仕事はサボるし、その上俺まで怒られるし!」
「嗚呼、全く同感だ。」
国木田も一寸赤くなった顔でそう云った。
私はと云うと―――もう泥酔状態です。
「ヒック、ヒィック…たいしょー、おかわりぃ…。」
「で、彼奴ときたら―――。」
敵同士なのにも拘らず、中也は更に話を盛り上げようとしたが――。
「へえ…。幾ら見えない処とは云え、私の愚痴とは……。度胸があるじゃないか。」
「太宰ッ!?」
直ぐさま蹴りをお見舞いしたいが――何にせよこの泥酔状態だ。中也の間合い、速さ、攻撃するときの癖を完璧に把握している太宰に向かって、この蹴りは不利だろう。
「だーいじょうぶ。中也とくにきーだ君には何にもしないから。用があるのは椿ちゃんだけだよ。」
そう云うが早く、ヒョイッと椿を抱え上げると、すたこらさっさと帰ってしまった。
「「……」」
俺と国木田は、目が点のまま、暫く停止していたが、先に沈黙を破ったのは俺だった。
「なァ、さっき…。」
「嗚呼、何が起きたんだろうな。」
ガラッ
「あっ、中也さん!?べろんべろんに酔っぱらってますが、意識あります!?…あれ、国木田…さん、ですよ、ね?」
何時もの姿とは余りにも変わりすぎていたので、思わずそう聞いてしまう。
「ん、そう、だが。…もしもし谷崎。すまんが何時もの居酒屋に迎えに来ては呉れないだろうか?此の儘では歩いて帰れぬような気がするんだ…。嗚呼、すまん。」
スクッと立ち上がった国木田さんは、私に向き直った。
「すまないが、俺は此処で失礼する。じゃあ、ポートマフィア、又飲み交わそう。」
「ああ…そうだな…ヒクッ。」
ガラガラと戸が閉まる音がすると、私は早速問い詰めた。
「椿ちゃんは?」
「太宰にぃ…持ってかれたぞぉ…。」
「!?」
「まァ放っとけ。其れより帰らせろ〜。」
「はい。」
一方椿は。
「ぎゃあああ!」
心ゆくまで太宰の玩具にされたのだった。
文字数。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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氷華 - 私も苗字 川端ですwそれと凄く面白かったです! (2017年8月16日 18時) (レス) id: e6aa3dfd58 (このIDを非表示/違反報告)
中也好きの引きこもり - 投票させていただきますー!私は、与謝野先生と、太宰さんだと思います。椿ちゃんが襲われそうなので与謝野先生装備で。みたいな。 (2017年6月28日 18時) (レス) id: c997c1224a (このIDを非表示/違反報告)
葉桜@中也LOVE - 投票いいですかー!?私も太宰さんだと思います!もう一人…武装探偵社だから…女の子が拉致られてるから、安全で……国木田君。。。?わかりません! (2017年6月28日 17時) (レス) id: c997c1224a (このIDを非表示/違反報告)
蝶々は美しく - 投票いいですか?たぶん太宰かなと思うんですが。もう一人はわかりません。。。 (2017年6月28日 17時) (レス) id: c997c1224a (このIDを非表示/違反報告)
美咲紀(プロフ) - 紫吹桜さん» えこひいきちゃうもん! (2017年5月27日 4時) (レス) id: 6b50a79157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫吹桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nijinosora/
作成日時:2017年5月17日 21時