Ｎｏ．280 ページ10
緑谷side
僕達はサーナイトと合流し、
先程、治崎に出くわしたことを報告した。
通「すみません!事故りました!
まさかあんな転校生と四つ角で
バッタリみたいな感じになるなんて」
サー「いや、これは私の失態
事前におまえたちを”見て”いれば防げた」
バブル「とりあえず無事で良かったよ!
下手に動いて怪しまれたら危なかったかも」
そんなことが…でも…
緑「そんな恐ろしい感じには…」
サー「先日強盗団が逃走中人を巻き込む
トラック事故を起こした
巻き込まれたのは治崎ら八斎會
だが、死者は”ゼロ”だった」
”ゼロ”？…
ナー「強盗団の連中は
『激痛を感じ気を失った』が何故か傷一つなく
どころか持病のリウマチや虫歯など
一切キレイに治っていたそうだ
治崎の”個性”だと思われるが
結果的に怪我人ゼロ
敵逮捕となった為特に罪に問われなかった」
そういえばヒーローニュースでも
放送されていた
バブル「でもお金だけはキレイに燃えて
無くなっちゃたんだって
警察は事件性なしって
結論を出したけどどう考えも怪しいってことで
ナイトアイ事務所は本格マークを始めたの
何を考えてるかわかんないけど
やるときゃやる奴ってこと」
通「あ、そうだ!サー!!
怪我の功名というか…
新しい情報を得ましたよね!
治崎には娘がいます」
サー「娘？」
通「そして行方不明になっていた
天ノ川Aさんも囚われていることが
わかりました」
サー「!…MOONの娘か」
僕は自分の手を見ながら言う
緑「エリちゃんと呼ばれていました
手足に包帯を巻かれていました…
とても怯えていました…
なにも分からないけど
エリちゃんは僕にAがいることを
教えてくれ、助けを求めてた…!」
どうにかして、
Aとエリちゃんを
保護してあげれていたら…」
サー「傲慢な考えをするんじゃあない」
緑「……そんな…!」
なんで…!
サー「事を急いては仕損じる
焦って追えば益々逃げられる
助けたい時に助けられる程
貴様は特別じゃない」
まず相手が何をしたいか予測し
分析を重ねた上で
万全の準備を整えなければならない
志だけで助けられる程
世の中は甘くない
真に賢しい敵は闇に潜む
時間をかけねばならない時もあると心得ろ
今日の所は二人共
事務所へ戻っていろ。バブル行くぞ」
バブル「あっはい!」
そう言ってサー達は
死穢八斎會の所へと向かった
大きなシコリを残して_____…
僕のインターン初日は
あっという間に終わってしまった
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作者名：Pentas 咲妃 | 作成日時：2019年12月22日 17時
