Ｎｏ．281 ページ11
Aside
私は真っ暗な所にいた
いつもなら星空や皆(星座達)がいるのに
今回は誰もいなかった
私は皆を探した
…皆どこにいるの？…
私はそう思い歩き進めた
すると私の背後に何やら視線を感じた
私は振り返るとそこにはロイの姿があった
私はすぐにロイのところに行く
「ロイ!…大丈夫、怪我はない!!」
しかしロイはなにも答えてくれなかった
ただ下を俯いているままだった
「ロイ？」
ロイはそのまま私に言う
ロイ「A…何故、何故逃げなかったんだ…
あの時…エリちゃんっていう子と
一緒に連れて逃げたら良かった…
なんで…逃げなかったんだ…」
ロイは自分の手を見て悲しそうな顔で呟く
ロイ「俺達はあの鎖のせいで出てこれない…
助けたいのに出られないんだ…
酷い目にされているのにただ見ているだけ…
俺は俺達は…
なんのためにAに使えているんだ…」
ロイはそのまましゃがんで頭を抱え
苦しそうに泣きながら叫ぶ
ロイ「俺は……俺はっ…!」
私はそんなロイを抱きしめながら言う
「ごめんなさい、ロイ
本当は私も逃げたい…
でもエリちゃんを逃がしたい気持ちがあったの
それに私は彼らに再び契約された…」
それを聞いたロイは驚いていた
ロイは同時に悲しみそして怒りが込み上げた
私はそのまま言い続けた
「彼らは言っていたわ
今度は薬で消える程では無い…
お前は俺たちのものだって
絶対に逃がさないって…」
私はロイの前で初めて…弱音を言う
「私…怖いの…
何をされるか分からない
身体が言うことを聞いてくれない
もしかしたら皆を…殺すかもしれない
怖くて、怖くて、仕方がないの…」
そう、あの時みたいに
何をされるか分からない…
前世でも大切な人を
殺されるかもしれなくて怖い……
「でも…私は信じている
きっと必ず助けに来てくれることを…
私のヒーローが…必ず…」
そう言って私はロイの肩を持って
目を合わせて言うとロイは微笑んだ
ロイ「……本当にあの緑谷って奴が好きなんだな
わかった…
俺達も何とかここから出れるように頑張る
俺は緑谷を信じる…」
すると真っ暗の世界が星空になっていく
そして私は浮かんでロイはAに向かって話す
ロイ「俺達はずっと見守っています
何があっても、あなたを守ります。俺たちの……」
するとロイの周りに皆がいた
そしてAを愛おしいそうに見て言う
ロイ「俺たちの大切な…次期王ですから」
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作者名：Pentas 咲妃 | 作成日時：2019年12月22日 17時
