Ｎｏ．137 ページ48
そこに獄炎くんが来た
獄「おい、てめぇそいつの仲間じゃねぇだろ」
彼に何あったら困るそう思って叫んだ
「だ、大丈夫！獄炎くん！私は……」
バーボン「あー！ごめんねぇ！お友達だった？」
バーボンは離してくれた
だけど、少しよろめいてしまった私
獄「おい！しっかりしろ！」
バーボンはその場を去ろうとしていた
「ま、待って！
あなた達はなにが目的なの……バーボン」
獄「！バーボン！！」
バーボン「知らないねぇ……アイツのことだし」
バーボンは振り返って微笑んで言う
バーボン「でも忘れないで今回はいいけど
次は契約して迎えに行くからね
俺のプリンセス」
そう言って消えて行ったバーボン
獄炎くんは警察に通報し
ショッピングモールは一時的閉鎖
他の場所でも出久くんが
死柄木弔に出会ったらしい
彼もオールマイトについてだったみたい
私と出久くんは警察署で自情聴取を受けた
ようやく終わったのが夜になった頃だった
私はお礼を言う
「ありがとうございました」
警察官「それにしてもすごいわよ
よく頑張ったね」
そう言って優しく慰めて来た女性の方
「いえ、私は何も……」
そう私は何もしていない……
只今は……彼のあの顔が忘れらない
あの恨んでいる顔が……
すると警察官の方が言う
警察官「さぁ、お母さんが迎えに来てるわよ」
そこにいたのは目を真っ赤にしていた
お母さんの姿だった
私はこの光景を初めてみた
「お母さん……」
母「A！！大丈夫！怪我な……ぃ……！」
するとお母さんは私の首元を見た
彼が血を飲まれた時のものだ
今は包帯で巻いてある
「あ、これは大丈夫だよ
全然今くないから！」
するとお母さんはまた何そうな顔で言う
母「A……お母さんもお父さんも
もう心臓持たないわよ(泣」
「ごめんね……お母さん……」
そう言ってお母さんの頭を優しく撫でた
初めてお母さんが泣いている姿を見た気がする
いつも怒っていて、笑顔で優しい人だから……
そして警察署の方に
お礼を言って私達は家に帰った
私は彼の言葉を思い出していた
バーボン『今回はいいが
次は契約して迎えに行くからね……
俺のプリンセス』
約束……彼との約束がまだ思い出せない
一体どんな約束だったのだろう……
そう言いながら私は帰って行ったのだった
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作者名：Pentas 咲妃 | 作成日時：2019年7月29日 19時
