【鬼滅の刃】雷少年の母親…弐

67話 ページ22

善逸side


でも、本当にやな人生だよ……
雷に打たれてさ…髪の色は変わるし…
生きているだけでありがたかったけど……

俺は俺が一番自分のこと好きじゃない
ちゃんとやらなきゃっていつも思うのに
怯えるし、逃げるし、泣きますし…


変わりたい…ちゃんとした人間に…



そうしたらきっと母ちゃんを助けることも
できるし…無理させなくても大丈夫

心配させなくても大丈夫だから…


嗚呼、俺は俺で嫌いだ…




善逸「だってさァ俺だって精一杯頑張ってるよ!!
なのに最期髪ずる抜けで化け物になんの!?
嘘でしょ!?嘘すぎじゃない!?…ｵｪ!!」


兄蜘蛛「……(なんだコイツは)」



そんな善逸の様子を見ていた蜘蛛鬼は呆れた様子で見ており人面蜘蛛が善逸に目掛けて木に登ってくるのだった



善逸「ヒギャッ…登ってくんなよ
ちょっとでいいから一人にして!!
ちょっとでいいから…ッ」



自らの髪を掴んで叫ぶとサラりと髪の毛が
ものすごい量で抜けた時、善逸は混乱していた


もう…この段階で抜けるの?
毛の抜け始めアイツ…さっき説明しなかった



善逸「ぱうっ……」



怖さとショックが限界を超えて
善逸は気絶してしまった

蜘蛛鬼は失神した善逸を見てさらに呆れていた



兄蜘蛛「(なんだ?コイツは…
俺たち一族を殺しに来た鬼狩りではないのか?…

失神?なんという腰抜けだ)」


するとズルッと落ちていく善逸は気絶しながら
呼吸をし、刀に手をかける



雷の呼吸．壱ノ型 霹靂一閃



善逸は蜘蛛鬼に向けて走ると蜘蛛鬼は急いで
口から紫色のものを善逸に向けて吐き出した



斑毒痰!!




善逸はそれを体を捻って回転させながら避けた

蜘蛛鬼が吐いたものが木の根に当たると
ドロドロに溶けた姿があった


恐らくアレは毒…


すると善逸は再び型を構えた


雷の呼吸．壱ノ型…



兄蜘蛛「飛びかかれ!!」



すると人面蜘蛛たちは一斉に善逸に
飛びかかるけれどこれも避けられてしまった



そして再びまた同じように刀を構える善逸に
先程から同じ構えをしていることに
蜘蛛鬼は気づいたのだった




兄蜘蛛「(全く同じ構えを何度もしている!!
ハハハ間違いないこいつ…
一つの技しか使えないんだ)」

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