プロローグ ページ2
自分が歌い手をやってることがバレてしまった
追いかけられてる
怖い怖い
思わず路地裏へ入った
東京の少し人通りの少ないとこだ
後ろから女子が追いかけてくる
この路地裏は確か
1個目を右に曲がって
次を左に曲がりその次を右に曲がれば
大通りに出られたはず
そう思い出し二つ目を曲がったところで
誰かとぶつかった
大学生ぐらいの男の人達
男「お嬢ちゃんなにぶつかってきてんの?」
怖い怖い怖い
『ごめ...んな.....さ...い...』
小さな声で言った
男「聞こえないな〜」
さっきとは違う男が言った
男「まあ、言葉だけで謝られてもねぇ
身体でも償ってもらうよ」
もう一人の男がニヤリと笑いながらそう言った
『...ゃ.......だ...』
誰か助けて...
するりと男の腕が伸びてくる
やだ...
思わず後ずさる
後ろを向いて逃げようと思ったらそこには
女「なに逃げようとしてるの?」
さっき追ってきていた女達がいた
なんで.....巻いたと思っていたのに...
まさか......
...グル?
逃げ道をなくして私はこんなことを考えていた
男「これで逃げ道はなくなったな
て言うかお前ら遅いぞ」
女「ごめんなさいね〜
途中巻かれちゃったんだから仕方ないでしょ」
男「まあいい
とりあえず間に合ったしな」
やっぱりグルだったんだ
どうしようか...
男「じゃあこれから楽しませてもらうぜ」
男がまたもニヤリと笑った
私はもうダメだ
逃げれやしない
けど最後の希望に賭けて
男「さあこっちに来い」
そう言って腕を掴んで引っ張られた
そこで私は思いっきり叫んだ
『きゃああああああああああああ!
誰か!!助けてえええ!!』
男「おい!!なに叫んでるんだよ
お前ら場所移動すんぞ」
くそっ
場所移動されたら意味がなくなってしまう
私は必死に抵抗した
男「ちょっとおとなしくしてもらおうか」
そう言って男が顔を近づけてくる
気持ち悪い
誰か.....
その思いが通じたのかなんなのかわからないが
誰かが来たようだ
男達もそれに気がついて振り返った
「とりゃあ!」
その声の後私の目の前にいた男が倒れた
そして男が倒れて見えたのは
4人の男だった
3人が戦っているが1人の男が私の方に来る
思わず私は後ずさる
「大丈夫怖がらないで」
そんなこと言われても体が動いてしまう
「ほら」
と言って男は一気に間合いを詰めて私を抱きしめた
「大丈夫 俺らが守ったるから」
男がそう言って私は安心したのか
意識を手放した
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作者名：ティーグルト／エみゅ〜ニゃ x他1人 | 作成日時：2016年6月26日 19時
