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浦「ゆっくりでいいんだよ。まとめなくていいから素直に吐き出してごらん」
『みつ、私は、ね、まだ、みつが好きなの。一緒に、いたかった。結婚って何?私って、彼女じゃなかったの?遊び、だったの?どうせなら、こんな、形じゃなくて、しっかり、別れたかった。』
直くんがそっと抱きしめてくれた。
浦「よく言えたね。…もう言いたいことない?」
『…みつと、ちゃんと、話がしたい。』
ずっと…ずっと私はみつと話がしたかったんだと思う。直くんと話してて思ったんだ。何でここにいるのがみつじゃないんだろう。みつに言わなきゃいけないことなのに、直くんに言ってるって。
浦「うん。落ち着いたら日高と話そう。」
直くんが更に強く抱き締めてくれた。
そして、頭を優しく撫でながら
浦「よし、次会ったときに落ち着いて話せるよう今日はいっぱい泣いとけ」
その声を合図にしたかのように私は声を上げて泣き始めた。みつ、みつ、と言いながら泣き疲れて眠るまでずっと直くんの腕の中で泣いた。
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作者名:りんか | 作成日時:2017年3月24日 23時