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目を開くと、明らかに違う世界が見えた。
隣には、轟くんも。
「螺旋、階段？」
今気づいたことだけど、ものに触れないはずが、足は地面にしっかりついている。
手すりにも触れている。
どうしてだろう。
「雨の音がしてる」
「雨漏り、かな」
「この階段、壊れそう」
「ほんとうだ」
「ほんとうに、タイムスリップしたんだな」
「……きっと」
もしかしたら、違う場所にワープしただけかもしれない。
だけど、体が半透明になっているってことは、タイムスリップした証。
「上に行ってみよう」
轟くんについて行くように、私は階段を登った。
とても暗くて、少し肌寒くて、時々雨が私の体を通り抜けた。
「……こんなことして、良かったのかな」
私は、不安だった。
タイムスリップする前は、きっと、軽い気持ちでいたんだと思う。
今、自分が過去にいるってことを、上手くのみ込めていない。
憧れを持って、ここまで来たけど、
ほんとうにこれで良かったのか？
大人しく、自分が、生きている世界を
受け入れていれば良かったのではないか？
こんなの、ただの小心者じゃないか。
「大丈夫だから、二人だったら」
彼は、繋がれている私の手を、優しく握った。
まるで
ここに居るから、
そう言うように
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つばくらめです
海の幽霊、ほんとうにいい歌ですね……
もう、ホンットに凄いですね、やばいですね
まじで米津さん大好きです
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作者名：つばくらめ | 作成日時：2019年5月27日 21時
