. ページ11
.
｢ん？おねーさん達俺らの事知ってる？｣
｢オイ、翔太くんマジでやめろって｣
｢…翔太…｣
思わず口から出た名前。
ついさっきまでライブを見てた人。
ついさっき私達の会話の話題だった人。
｢ほら、俺らの事知ってんじゃん。｣
翔太はステージよりも優しい雰囲気でアイメイクをしていない顔はイマドキのお兄さんだ。
｢…はぁ｣
そうため息を吐いて髪をかきあげたのはベースの蓮だ。
背が高くて化粧が薄くてもステージ映えするその顔は女の子達に人気だ。
でも、正規メンバーではなくてサポートらしい。
確かネットにそーやって書いてあった。
｢えーなになに、おねーさん達は俺らのファンなの？｣
｢いや、ファンってゆーか、ね？A。｣
｢あー…｣
翔太はズカズカとマナの隣に座る。
そんな翔太を見て蓮はまた深いため息を吐いた。
｢あれ…？｣
翔太が私の事をじっと見て、ちょっと眉間にシワを寄せる。
でもそれはすぐに治って、あ！っと声を上げた。
｢ねぇ！目黒、このお姉さん！後ろでいつも見てる！｣
｢は？｣
｢いや！だから！目黒言ってたじゃん。｣
蓮が座る私を見下ろす。視線がぶつかった。
｢あー確かに。あの人だ。｣
｢え？｣
｢アンタ、いつも後ろで突っ立って見てるでしょ｣
マナが私を見たのが視線の端で分かった。
なんて返したらいいのか分からないし、まずこの状況がまだ理解出来てない。
｢あ、｣
｢お前らいつまでトイレ行ってんだよ｣
私が話した瞬間、誰かに言葉を遮られた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 863人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とぅーか(プロフ) - Ayumiさん» コメントありがとうございます(;_;)書いては消してをずっと繰り返してて...更新したいなとは思ってはいるのですが(;_;)とりあえずこっちの作品を完結させてからになると思いますがもう少々お待ちください...！！！ありがとうございます(;_;) (2020年7月22日 12時) (
レス) id: f46f442970 (このIDを非表示/違反報告)
Ayumi(プロフ) - いつも更新楽しみにしています！とぅーかさんの作品大好きで、「たとえ罪に呑まれても」も愛読していたのですが、もう更新なさらないですか？描いてる途中だったりしたらごめんなさい！！この作品も大好きです！更新頑張ってください！ (2020年7月22日 1時) (レス) id: 394d7c4531 (このIDを非表示/違反報告)
とぅーか(プロフ) - すぅさん» コメントありがとうございます(;_;)！そう言ってもらえて嬉しいです。更新がんばります！ (2020年7月19日 8時) (レス) id: f46f442970 (このIDを非表示/違反報告)
すぅ(プロフ) - 本当に好きな話です (2020年7月19日 7時) (レス) id: 852e3073c4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：とぅーか
| 作成日時：2020年7月17日 0時
