マリンスノー ( 黄 ) (ページ13)

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◎ ページ13

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マ「は？丸山そんなこと言ってきたの？嫌味すぎ」

映画館近くの呑み屋さんに入り生ビールを片手にマキにマルちゃんのぐるぐるした言葉を全部話す。

「でもね、言われてからその通りだなって思ったの。本当に私、関係に名前つけるの苦手っていうか自分からはしないタイプだから」

もし、相手が同じ気持ちを抱いていなかったら
考えるだけで怖くない？簡単に友達とか恋人とか名乗れなくない？

マ「別につけたい方が名前つければよくない？そいつだってAが好きだから友達だとか恋人だとか名付けたんでしょ？」

それはそうなんだけどさ、ってビールの泡と一緒に飲み込む。マキとわたしは考えが似てる。故にマキは私の考えを否定することがない。

居心地が良くて素敵な空気が流れてるけど、時々生暖かすぎて心配になる。

マ「苦手なことがあって、でもそれを得意としてる人がいるならその人に任せていいんじゃない？

その人が率先して行動に移したのに、何もしなかったって怒られる筋合いは絶対にないのよ」

進めたいって先に思った方が負けなんだから、名付けた人がわるい、ってビール一杯で顔を真っ赤にしてマキは笑った。

結局、そこでお酒があんまり強くないのにマキはドバドバお酒を飲んだから潰れてしまってカラオケには行けなかった。

私は最初に苦くて好きじゃないけどなんとなくで呑んだビールと、あとはマリンスノーを2杯だけ呑んだ。

1人じゃ歩けないマキをかかえて、そこから歩いて5分くらいのマキの家を目指した。

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