◎ ページ11
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丸「亮ちゃんと仲良くなったんやろ?」
二階もあけてお客様が来るまでのつかの間の休憩タイム。出勤したばっかりだから疲れてもないんだけどね。
マルちゃんから突然投げかけられた話題
「んー、仲良くなれたかは微妙だけどお話はしたよ」
友達、って線引き難しくて嫌い。
何したら友達?どこからが友達?
友達と同じように仲良い、っていうのもわからない。
丸「亮ちゃん喜んでたで」
人見知りやけど友達できたって、ってマルちゃん自慢のエクボを浮かべながら錦戸くんの顔でも思い出してるのかな、可愛い顔でマルちゃんは笑う。
「錦戸くんがそういうなら、友達だ。仲良くなれたみたい」
丸「Aちゃんはいつもそうやね。関係に名前をつけること全部相手任せにする」
寂しそうにふっと逸らされた目線。でもそれも一瞬で、すぐにいつものキラキラマルちゃんに戻る。
どういうこと?って聞こうとしたけど
どういうことか分かってる気がして、自分が一番気づいてる気がして聞けなかった。
マルちゃんと、始めての沈黙。
結局、来店を知らせるチャイムがなるまでほんの10分くらいだったけど
お互い何も喋ることができなかった。
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作者名:くーやん | 作成日時:2018年12月2日 14時