自由な正義を【ONE PIECE】 (ページ20)

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『スモーカーさん達の目的はなんだ？』

ｽﾓｰｶｰ「盗聴用電伝虫が拾った電波から「王女ビビ」「麦わら」「Mr.0」「司令状」の4つの単語が聞き取れた。この単語から麦わらがアラバスタに行くことが考えられる」

スモーカーが葉巻を吸いながら不機嫌そうに答えてくれる。

『麦わら？それってもしかして３０００万の賞金首の"麦わらのルフィ"か？』

ﾀｼｷﾞ「そうです。よくわかりましたね」

『"東の海(イースト･ブルー)"一の懸賞金額だからな。知ってるよ』

スモーカーはルフィを捕らえにアラバスタに行くらしい。

ローグタウンでルフィを逃がしたのか。

自分の管轄放置して勝手に動くくらいだからよっぽど悔しかったんだろう。

ｽﾓｰｶｰ「お前もついてくるなら手を貸せ」

私がルフィを捕まえるわけないだろう。

聞こえなかったふりをして海を眺めた。

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アラバスタに着いた後、私はスモーカーと別れたしぎと行動していた。

最初は近況報告をしながら歩いていたが、急にたしぎが立ち止まり武器屋の店主に文句を言い始めた。

ﾀｼｷﾞ「こんな刀を20万ベリーで売ろうなんてサギ同然じゃないですか！！」

そんな話をかれこれ１０分程やっている。

さすがに炎天下の下で待っているのも疲れたから止めに入る。

『それくらいにしとけ、たしぎちゃん』

ﾀｼｷﾞ「ですが…っ！」

たしぎの刀に対する愛情はいいと思うが、少し行き過ぎてる。

たしぎの手を引いて店から離れると、前からスモーカーが海賊を抱えて歩いてきていた。

ﾀｼｷﾞ「スモーカー大佐」

『……なにその海賊』

スモーカーが海賊を降ろしながら｢チンピラ海賊だ」と答える。

ｽﾓｰｶｰ「このおれの前でデカい顔してのさばってたんでな。一応片付けておいた」

ﾀｼｷﾞ「こんな遠い国に来ても大佐の海賊嫌いは筋金入りですね」

『毎度ご苦労なことで』

地面に降ろされた海賊の懐を漁ろう手を伸ばしたら、スモーカーに足で手を踏まれて睨まれた。

何も踏みつけなくても。

手を擦りながらふくれっ面でスモーカーを見上げた。