わたしの先生? ページ4
聖夜 真琴 (さや まこと)先生。
植物が好きらしく、よくお話しをしてくれる。
優しくてわたしが唯一心を許せる先生。
『ねぇ、彼岸花って毒があるの?』
「あら、よく知っているわね。誰に教えてもらったの??」
『祖父からです。』
おじいちゃんは一昨年、病気で亡くなった。
大好きでよく、おじいちゃん家に行って、たくさん日が暮れるまでお話をしたりした。
だけど、おじいちゃんから聞く話は全部ヒガンバナ。
どうしてヒガンバナのお話しばっかりするの?って一度だけ聞いたことがある。
すると、おじいちゃんはニコリと笑ってそれ以上は話してくれなかった。
「Aさんのおじいちゃんは物知りなのね。彼岸花は、他にも不吉なものとも言われているわ」
“不吉”?
『どうして、不吉なものって言われてるんですか?』
「とある国ではね、伝承で黄泉の国に咲く花とも言われているからかもね。わたしも詳しくは知らないわ」
真琴先生はふわりと笑い、それからいろんな話をしてくれた。
彼岸花は、夏から秋にかけて咲く花で
今が最も、よく綺麗に咲く花らしい。
咲いているのかな??
見てみたいな〜、あの真っ赤に咲く花を…。
『ねぇねぇ、先生!』
「どうしたの?」
『彼岸花がたくさん咲いている場所とかないの?』
先生はなにか考える素振りをして言った。
「あるわよ、たくさん咲いているところが。だけど、不気味だからあまりオススメできないんだけどね。」
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作者名:ゆうたん | 作成日時:2018年2月19日 18時