そのお下げちょんぎったる。【橋田悠】

六枚 ページ7

Aside





高校の授業が終わって悠は言った。


橋田「Aって運命とか嫌いなの初めて知ったわぁ」




A「盗み聞き？」



橋田「そんな人聞き悪い事言わんでや、本当にたまたま」



まぁ、こんな事聞かれたって私と悠との関係は変わらんしな。





橋田「なんで嫌いなん？」




A「別に…」



橋田「ふーん...あ、セカイくん待とうや。」


セカイくんて...普通に名前で呼ばんのやろか。





そういや特進はまたテストやったな…









.









.




予備校にて




世田介は予備校にも来んし、
来週で学校も辞めるって言っとった。



一人仲間が減るのは悲しいなぁ






予備校の廊下を歩いとったら
座り込んどる子を見つけた



昨日話しかけてきた子やった。





八虎「森先輩ありがとうございます…！」



森先輩？

スマホに向かってお礼言うとるやん







そして私は興味本意で彼のスマホを覗いた。








A「ふーん…」


八虎「っ…！？」


後ろの私に気づいた彼は思いっきり立ち上がった。



昨日聞いてきた"縁"の事やろか




真ん中のは金属か…




A「へぇ…意外とやるなぁ」





最初は構図の事ばっか考えよったから
どうなるかと思たけど






A「...名前は？」


苗字は知らん
名前の方しか悠から聞いとらんし









八虎「あ…矢口八虎です！」




A「八虎か...最終コンクール、楽しみにしとるで」





八虎は状況が飲み込めていないのか
棒立ちのままだった

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