五枚 ページ6
八虎side
桑名「矢口…水素水の定期購入とか言い出さないよね?」
八虎「勧誘じゃないから!学校の課題で「縁」について描こうと思ってて…」
桑名「......」
F100号を描くとしても中々アイデアが出ず、
「縁」という題材についても俺はつまづいていた。
桑名さんの意見は俺の中にはない発想。
でも聞いてよかった
他人との意見と擦り合わせることで
自分の考えが
橋田「八虎ー何してん?」
より
八虎「橋田に聞きたい事があるんだけどさ」
具体的になる。
橋田「縁?んー、難しいなぁ」
そう言って首を傾げる橋田。
橋田「僕は"運命"やと思うで、」
八虎「え…"運命"?」
橋田「おん、八虎と僕がここに、同じ予備校に通っとるのも運命、つまり何かの"縁"やと思うんよ。」
八虎「なるほど…」
橋田「八虎が気になる子もなんかの"縁"でここにおるかもしれんな。」
八虎「…」
.
.
八虎「あ、、あの!」
俺が声を掛けると彼女はゆっくりと振り向いた。
A「…何」
八虎「え…」
彼女の奥にある女の人の絵
何に描いてるんだ… キャンバス?いや…和紙
キャンバスならもっとドッシリとしている。
しかもその近くには粉っぽいもの
色も様々だ…
すると彼女はまた作品の方に顔を向け
黙々と作業を進めた
A「……」
もしかして日本画?
ここは油彩のはずだ。
A「用がないならどっか行ってくれへん?
気が散る。」
八虎「あ、いや、、聞きたい事があって。」
彼女の一言で我に返った
A「早く言いぃ」
八虎「あ、、えっとーー...」
俺名前知らないんだけど!
いきなり「縁ってなんだと思う?」とか
馴れ馴れしすぎだよな...?
A「...瞳華A」
八虎「そっか…えっと瞳華さんの考える"縁"って何かな?」
A「縁?」
先程まで動いていた手が止まった。
八虎「…うん」
A「うちは運命やと思う」
橋田と同じだ…
A「…今の大切な友達とかと出逢えとるのもなんかの縁やろ、それが運命やから。」
縁=運命
それは橋田と考えは同じだった
けど
橋田とは少し違う気がした。
A「うちは運命って嫌いやわ。だって運命ってそう簡単に変えられへんから。」
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あーさー(プロフ) - 続き楽しみに待ってます! もう更新はされないのでしょうか…? (2022年3月20日 23時) (レス) @page25 id: 3b3fd30819 (このIDを非表示/違反報告)
キース(プロフ) - あの、めちゃくちゃ好きです!!続き、ずっと待ってます! (2021年12月14日 12時) (レス) @page25 id: f19164db3a (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 続き待ってます!!! (2021年11月13日 23時) (レス) id: 6f7b9e6ac6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みら | 作成日時:2021年4月1日 12時