そのお下げちょんぎったる。【橋田悠】

十八枚 ページ20

八虎side









今日から四時間だった授業時間が1日12時間になった。

アトリエの空気クッソ悪ぃ〜!!





大葉「ねーねーサメって瞼があるって知ってた？」


そして一人だけテンションがおかしい


大葉「ヤバいよね！海の生き物アハハハハ！」



八虎「あの人受験間際でもあのテンションなんだな…」


橋田「気ぃ抜けるわー」






冬休み

画材いろいろ使ってみて
白黒のデッサンにも「イロ」が増えた



表現出来る幅が広がった

この調子で油絵の「イロ」も…





大葉「今日から素画中心に1日2枚描きまーす」




八虎「え？！」



ウソ…てことは油絵はあと数枚ってこと？



大葉「まー1次と2次の間が10日空いてるから油絵はそこで集中的にね」





八虎「でもソレ、せっかく1次受かっても2次が」


大葉「矢口！自分の絵と好きな絵を写メして！」

え？




そして自分の絵と、自分の好きな「ローヌ川の星月夜」の写真を撮った。




大葉「そしたら白黒に変換して」


言われた通りに白黒に変えると


八虎「！！」



大葉「良い絵ってさ、油絵(カラー)でも白黒にしても綺麗なのよ。素描の上達は油絵の上達に繋がるって事」




先生の言う事も一理ある。
でもやっぱリスキーすぎるだろ……！

このタイミングで油絵やらないって…！







この中でスタイルが固まってるのは桑名さんとAくらい……日本画の事はよく分からんけどパッとみてAの絵だとしっくりくる。




とにかく現役生は時間がないんだ！



受かっていない受験生をライバルに設定したって意味ねーよな

かといって画家は遠すぎる

なら









八虎「とりあえず合格作品がライバルだ」

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