惚れさせたい！

学級委員長 ページ6

？「スッゴい楽しそうだね！俺も混ぜて〜！」



と馬鹿でかい声で俺逹の所に駆け寄ってきたこのイケメンは

中島裕翔。






有岡と並ぶ位成績優秀で整っている顔

すらっと伸びた手足に彫刻のような横顔に

女子が食い付かない訳なくて





さらに学級委員長も務める真面目な性格は
男女共に好かれる




そして…




「涼介に勉強教えてたんだよ。ね？だいき。」

『この馬鹿が分かんないとこがあるんだってよ。』

「なっ！！馬鹿じゃねぇし！」

「へ〜！やま可愛い！…てか、やまって意外と口悪いんだ。」




そうなのだ。





普通は一人称は僕を使うようにしているのだが
この３人には気を許しているのか一人称は俺になってしまう



…まあ、この３人にならいいかな。

なんて数ヶ月前までなら考えられないようなことも少し思ってみたりする。
前まではずっと好意を向けられるように、自分が一番で居たくて、
それが自分の存在意義な気がしてずっと気を張っていた気がする。






「ヤマ！分かんない事があったら何でも聞いていいよ！
　それとも家いって教えよっか！？それかいっそ「…ゆ、裕翔くん！だ、大丈夫だから！」」

「もう、ゆーてぃ涼介に過保護すぎ。」





彼がこんなに過保護になったのは俺が授業中居眠りをしていたため、
罰として教材を持って職員室に向かっていたとき




どんっ





と前から来る人に気付かず不意打ちの衝撃に体重の軽い俺は
尻餅を着いた。




「ご、ごめんなさい！」




と顔を上げると





「…………天使……」

と俺の顔をまじまじと見てきたかと思えば
この一言




なんか顔変かなとか思って不安になったじゃねぇか！
最近ブサイクとか罵られて気にしてたのは事実だし。








それから裕翔くんは俺につきまとっては可愛いと褒めてくれる。
褒められるのは嬉しいのでそのままにしてたらいつの間にか
４人で行動するようになった。

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